これまたコロンビア大学(特にロースクール)のおいしいところですが、その世界の有名人が盛んに講演しに来てくれますうさたん音譜(ハーバード大学がどれくらいかはわからないのですが、まぁ、ボストンにくるよりはNYのほうが「ついで」が多いからかもですね・・・w)


24日にきたのは、米国連邦公正取引委員会(Fair Trade Commission)の委員長(Chairman)のWilliam E. Kovacic氏ですぴかっ☆クラッカー彼がコロンビア大学ロースクールの卒業生であることからも登場しました。かなりアグレッシブグーかつ、シュールドクロなギャグの持ち主で話は面白かったです 合格

FTC

http://www.ftc.gov/commissioners/kovacic/index.shtml


講義での話の中心は企業の合併(merger)の認定基準を中心に、認定基準のゆれ(米国の政権交代とともに合併認定基準が変化)や、FTCやDOJ(米国のもう一つの独禁法執行機関。Department of JusticeのAntitrust Division)、議会らとの関係、企業との距離などについて説明メモがありました。


質疑で面白かったのは、「独禁法の執行機関が、FTCとDOJの二つがあると、お互いにやりたい仕事、やりたくない仕事でもめることはないのか?」というものでした(笑)ちなみに質問した人は、私の友人のフランス人で、パリ政治学院出身の人キラキラってこういう、皮肉をいれるのがうまいですね~ 答えは、日本的ですが「案件に応じて情報交換を適切にしている。今のところは二つで分業をしていることから問題はない」というもの。


うーん、役人は人種が変わっても役人なのだなと痛感 ハチ


その後レセプションが開催されました・・・が、楽しく終わらないです、はい 以下、私(きらり)の正体を隠しつつ、手に汗握る実況中継ですドキンちゃん


Hemphill教授(以下H)が、FTC委員長(以下C)質問をしようかモゾモゾしている私(き)を発見し、


H「Hey,君は質問したいことがあるんだろう!どうして質問しないんだばいちゃん


 (私からすると「新しいイジメの対象を見つけたような小学生のような顔」を教授がしているような気が・・・叫びDASH!


「他の人もいるし、あまり私の英語はうまくないから、FTC委員長に話すのは気が引ける・・・(それもあるが本当はおなかがすいていたので早く目の前のご飯が食べたい・・・)」


H「だいじょうぶだ!君の英語はreally fine(※ほんとかよ!あんた月曜日、「accented でも気にしない」とか言ってたろ!)だからぜひ!彼はnice guyだからだいじょうぶだ!」


→き、退路を断たれ、H教授のところに送り込まれる。


き「日本のOO(私の所属機関)から来たものだ。米国FTCには日本企業が『お世話に』なっている。」


C「OOか!日本もFTCが独禁法をやっているね」


き「そのとおり。日本ではFTCがやっているが悪質なものについては、刑事事件として訴追されている。米国の独禁法の規制は厳しいが、産業界やほかの政府機関から不満は出ていないのか。新規産業では特に、globalに競争する企業が出てくるまでの間はある程度独占を容認している国は多いが。」


C「それは程度問題。日本の自動車も最初はトヨタ、ニッサン、ホンダくらいしかなかったがその後増えてきている。先んじている企業のもうけを確保しつつ、さらに産業全体の成長を考えて、新規参入を保証することが重要。もちろん各国の事情によって異なることは確か。


き「日本の場合は、非公式なやり取りで、合併や価格制限についての企業側が情報提供をして、公然の場に出る前に改善指導が行われることが多い。この方法のメリットは、企業側としては迅速な経営判断ができること、公取側としては公式捜査や裁判に向けた負担を減らせること。米国では、すぐopenにしてしまうから企業側は情報提供を渋りお互いの理解が縮まらず、徒に判例を増やしてしまっているのではないか」


C「非公式なやり取り、というのは、おそらく政府と企業の関係がどうあるか、それについて議会や国民がどう思うか、に影響すると思われる。アメリカでは、議会、国民側は、FTCが最終的に立件するという信頼があり、その信頼にこたえるために、企業とは緊張感をもった関係が必要わんわん。もちろん、法制度や、実際の運営が産業界を委縮させないように非公式のやり取りも大事だが、公開できないやり取りは議会、国民との関係で信頼を損なうと思われることから、あまり多くはない。裁判で証拠に使えないものは得られない。」


き「なるほど・・・授業でも勉強しているが、特に執行で日本と大きく違うので戸惑う点が多い」


C「確かにそうだ。独禁法は、産業界や、国民の考え方が大きく反映される分野なのでそういうものてんびん座


き「だからcoodinationが重要天使キラキラ


C「そのとおり。」


き「ありがとう。お会いできて光栄」


C「こちらこそ。」


うーん、緊張した10分でした・・・ ちなみにまるで私がすらすら話しているようにみえますが、うー、あー、とつまることしばしです。。。 ガクリDASH!