小森です。
夏真っ盛りですね。
日本の夏は年々暑くなっているように思いますが、これだけ毎日暑い日が続くと、体調を維持するにも年々工夫が必要になりますね。
冷房という文明の利器のおかげで屋内では涼やかに過ごせますが、冷房が効いた屋内と暑い外を行き来する際の温度差によって、また冷たいものの摂りすぎで体調不調を起こす人が多い時期でもあります。
夏風邪を引いたり、夏バテや食欲減退を起こしたりとこの時期起こりがちな体調不良対策におすすめなのがカレー
カレーは体を温めてくれる冬に向いた食べ物と思いきや、実は発汗を施して体内の熱を放射し、体を冷ましてくれる夏に大いに活用するべき食物。
今やカレーライスは国民食ともいえますが、カレースパイスを活用すれば、広くアレンジしてカレーを楽しめますよね。
カレーの起源地はいわずと知れたインド。
その歴史は紀元前2000年頃のインダス文明にまで遡ります。
紀元前1500年から紀元前500年頃のヴェーダ時代には、すでにターメリック、コリアンダー、クミンなどのカレーの代表的な香辛料が使われていました。
日本におけるカレーの始まりは、安土桃山時代までさかのぼるともいわれ、カレーのもととなるスパイス類が数多く日本に入ってきました。
すでに、ペッパー(胡椒)、クローブ(丁字)、シナモン(肉桂)は、薬(漢方薬)として中国経由で伝来していましたが、ナツメグはこの時代になって初めてもたらされたといわれています。
ただこの時点ではあくまでも漢方薬としての利用でしたが、その後カレーは明治時代以降、海軍を通じて西洋料理としてイギリスから伝わり、庶民に知られるようになり、ここでようやくカレースパイスが、薬ではなく食品扱いされるようになったようです。
今や世界中で愛され、普及しているカレーですが、その美味しさだけに留まらない健康美容効果の実力も備えています。
カレーの健康美容効果は、食欲増進効果、発汗作用、消化促進、抗酸化作用、免疫力向上、自律神経調整作用などがあることが広く知られていますが、それをカレーのスパイス(香辛料)でみてみると、
🍛ターメリック(ウコン)・・カレーのあの色はターメリックによるもので、ターメリックに含まれる代表的な物質である「クルクミン」は抗酸化作用があり、肌細胞の老化を防いでくれます。そのほか肝機能低下、二日酔い、月経異常、かぜ、胃弱、腹痛、肩こりなどにも有効。
🍛クミン(馬芹)・・脂肪燃焼や消化を促進、食欲不振、肝機能低下、胃弱、下痢、腹痛などに有効。
🍛ペッパー(胡椒)・・冷え性、食欲不振、肥満などに有効。
🍛シナモン(肉桂)・・かぜ、不眠、ストレス、冷え性、胃弱、下痢などに
🍛クローブ(丁字)・・食欲不振、肝機能低下、胃弱、下痢、腹痛などに
🍛コリアンダー・・鎮静作用、整腸作用、デトックス効果、肝機能低下、下痢、かぜ、胃弱、関節痛などに
🍛ナツメグ・・疲労回復、冷え性の改善、下痢、低血圧、不眠、ストレスなどに
ほかにもジンジャーやガーリック、唐辛子やマスタードなど多種に上り、スパイスは奥が深いです。
薬としても活躍してきた様々なスパイスが混ぜ合わさることによって、無敵の効果をもたらすカレーになってるのですね。
カレーのスパイスの効果をより効率的に得たいのであれば「朝」がおすすめです。
寝起きの朝は頭がぼーっとしてしまいがちですが、朝カレーを食べることで交感神経を活発にして眠っている体を起こし、脳の血流量を増えて活性化され、集中力アップにつながります。
認知症予防に効果があるともいわれているのでうれしい効果ですね。
食後2~3時間後ぐらいで脳の血流量はピークを迎えるので、通勤時間を経てちょうど午前から仕事がはかどりますし、夏バテ予防効果で日中の暑さに負けずにハツラツと活動できます。
野球のイチロー選手が現役時代に朝カレーを食べていたのは有名な話ですが、さすがですよね。
カレーは朝から大いに取りいれたい食物ですが、注意したいのは市販のカレールー。
市販のカレールーは高脂肪、高カロリーなので摂りすぎは禁物です。
できるだけカレー粉にスパイスを調合してカレーを楽しむことをおすすめします。
その方が料理のバリエーションは無限に広がりますね。
昨今の傾向からまだまだ暑い時期が続きそうですが、スパイスを上手に使いながら、ぜひカレー効果を活用して健やかに猛暑を乗り切りましょう。
次回の食養生は、9月1日にアップします
それではまた!
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