機甲科 水陸両用車部隊 | 戦車兵のブログ

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機甲科職種は大きく分けて戦車部隊と偵察部隊であったが、近年新たな部隊が編成されている。

 

今回は水陸両用車部隊を紹介する。

 

水陸両用車部隊は水陸両用作戦において水陸両用車を用い、輸送艦(揚陸艦)から海岸線へアプローチして水陸機動連隊の隊員を送り込むとともに、上陸戦での火力支援を任務とする。

 

 

水陸両用車部隊の主な装備品は水陸両用車(AAV7)。

 

2016年には水陸機動団設立の準備として、第4戦車大隊にAAV7が配備され、2018年3月にAAV7を有する2個戦闘上陸中隊からなる「戦闘上陸大隊」が編成された。

 

教育訓練は、その特殊性から水陸機動教育隊で行われている。

 

 

主な水陸両用車部隊

 

水陸機動団戦闘上陸大隊(水陸機動団・長崎県佐世保市/大分県玖珠郡玖珠町、2個戦闘上陸中隊基幹)

 

水陸機動教育隊(水陸機動団・長崎県佐世保市、第2教育科)

 

水陸機動団戦闘上陸大隊は長崎県佐世保市の崎辺分屯地に駐屯する陸上自衛隊水陸機動団直轄の機甲科部隊である。大隊長が崎辺分屯地司令職を兼務する。

 水陸両用装軌車両AAV7を陸上自衛隊の実戦部隊で唯一装備し、水陸機動団(主に水陸機動連隊の隊員)を輸送艦から揚陸地点への上陸、上陸前後における部隊の火力支援を主目的とする。

 

 2個戦闘上陸中隊基幹であり、隊本部・第1中隊は崎辺分屯地、第2中隊は玖珠駐屯地に駐屯する。

 

 

本来は当初から相浦駐屯地に付属する崎辺分屯地に駐屯予定であったが分屯地建設が遅れたため、相浦駐屯地に暫定的に配備されていた。 

 

 部隊自体は新編であるが、AAV7が部隊実験用として配備されていた玖珠駐屯地の第4師団第4戦車大隊(第2中隊)を母体としている。

 

第4戦車大隊は2018年3月26日に部隊廃止となり、翌27日に戦闘上陸大隊と西部方面戦車隊が編成された。

 

 

AAV7の操縦訓練は水陸機動教育隊や第4戦車大隊で行われていたが、初期は米国海兵隊キャンプ・ペンドルトン海兵隊基地で行われていた。