中露で米国スパイ網が大打撃の恐れ CIA通信手法をロシアと解明か | 戦車兵のブログ

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諜報員ともスパイとも呼ばれる世界でも米国の米中央情報局(CIA)と言えば映画やドラマではおなじみの一番有名な組織だろう。


しかしそのCIAが今危機的状況なのだという。


以下産経ニュースより転載



【ワシントン=黒瀬悦成】中国で米中央情報局(CIA)のスパイ網が大打撃を受け、CIAと連邦捜査局(FBI)は中国が米情報機関の内部に深く浸透している疑いがあるとして危機感を強めている。


中国とロシアがCIAの通信手法などに関する秘密情報を共有した疑いも浮上しており、CIAとFBIは実態解明を急いでいる。




 米司法省は今月16日、中国国内にいる米政府への情報提供者の情報を中国当局に渡したと指摘されているCIAの元職員、ジェリー・チュン・シン・リー容疑者(53)を国防機密情報の不法所持の疑いで同日までに逮捕し、南部バージニア州の連邦地裁に訴追したと発表した。



 リー容疑者は1994~2007年にCIAに所属。


同省によるとリー容疑者は15日にニューヨークのケネディ国際空港に到着したところを逮捕された。


有罪となれば最長10年の禁錮刑に処せられる。



 中国では10年ごろから米政府への情報提供者が次々と拘束・処刑された。米NBCテレビによれば、その数は少なくとも20人に上り、CIAによる中国での情報ネットワークは壊滅状態に陥ったとしている。



 司法省によると、FBIが12年、リー容疑者の部屋をひそかに捜索したところ、CIAの情報提供者や秘密工作員の実名や連絡先などについて記した2冊のノートを発見した。



 中国をめぐっては、昨年6月にCIA元職員(60)が中国に機密書類を渡したとして逮捕されたほか、3月には国務省職員(60)が中国当局から多額の金を受け取りながら捜査当局に虚偽の供述をしたとして逮捕されている。



 一方、NBCによると中露の情報機関は、CIAが外国にいる情報提供者や工作員と通信する方法を合同で解明。


元米当局者がNBCテレビに語ったところでは、通信方法は「驚くほど原始的」で「簡単に解明できる」とされ、実際にロシアでも複数のCIAへの情報提供者が行方不明になっているとされ、中国と同様に米スパイ網が致命的打撃を受ける恐れがある。



 米政策研究機関ハドソン研究所の中国専門家、マイケル・ピルズベリー氏は米紙ワシントン・タイムズに「米国は中国による米国の政府情報や経済情報のスパイ行為に対して十分な防諜対策のための(人的・物的)資源を投じていない」と危機感を表明した。



(産経ニュース)




米国は多民族国家なのでいろんな人種がいる。


スパイが入りやすくスパイになりやすいのかも知れない。



スパイ要員をリクルートして育成するにはかなり莫大な費用と年数がかかる。


誰でもいい訳じゃないし、「スパイにしてくれ」って言ってくる奴の中には他国のスパイがいるかも知れない。


そういう意味では優秀な人材確保は大変だろうね。


そのスパイが一網打尽になったら再編成するにも莫大な時間と費用がかかり、簡単には元通りとはゆかないだろう。


ちなみに日本にはこういう情報機関は無いとされ、他国のスパイ組織のように名が知れ渡っている機関もない。


それはある意味凄い「秘密情報組織」だと誤解されていたりする、何の情報も無い「諜報機関」だってね。


日本の国くらいの規模なら当然「諜報機関」のひとつや二つあって当たり前だからね。



旧軍の陸軍中野学校ような秘密戦士の養成機関は今の日本にはないんだろうな・・・。