映画「ジョバンニの島」を観て来た。
公開間もないが駅前の映画館でしかやってないようで面倒だったが先週に引き続き行って来た。
この「ジョバンニの島」はアニメであるがソ連軍が北方領土の色丹島を占領するシーンなど日本映画では今まで取り上げられることのなかった映画でもある。
この映画の声優陣がまだ凄い。
瀬能 純平(せのう じゅんぺい)声 - 横山幸汰、仲代達矢(現代)瀬能家の長男で10歳。
『銀河鉄道の夜』に登場する「ジョバンニ」から命名された。
瀬能 寛太(せのう かんた)声 - 谷合純矢瀬能家の次男で7歳。同じく「カンパネルラ」から命名。
瀬能 辰夫(せのう たつお)声 - 市村正親純平・寛太の父。島の防衛隊長。『銀河鉄道の夜』には亡き妻・光子との思い出がある。
瀬能 源三(せのう げんぞう)声 - 北島三郎純平・寛太の祖父で漁師。
英夫(ひでお)声 - ユースケ・サンタマリア辰夫の弟で、純平・寛太の叔父。
みっちゃん声 - 柳原可奈子瀬能家で住み込みで働く奉公人。
佐和子(さわこ)声 - 仲間由紀恵、八千草薫(現代)純平の担任の教師。
辰夫・英夫兄弟とは幼馴染。ターニャ声 - ポリーナ・イリュシェンコソ連将校の娘。学校に編入してくる。
村長声 - 犬塚弘
仲代達矢が声優をやっていた。
凄いね「かぐや姫の物語」でも少し出演していたけれど豪華な声優さんを集めた映画だ。
北方領土を描いた劇映画もアニメも今まで無かったが、この映画は実話を基にしているそうだ。
ストーリー
1945年(昭和20年)春。オホーツク海に浮かぶ北方四島のひとつ・色丹島は戦時中とは思えないほど静かだった。純平と寛太の兄弟は島の防衛隊長をしている父から毎晩『銀河鉄道の夜』の朗読を聴かされるなど、健やかに暮らしていた。
しかし、同年8月15日の終戦を機に生活は激変する。同年9月に島はソ連軍が上陸し全土を占領、島民の財産も没収された上に大事な収入源である漁業も禁止された。島の小学校にはソ連軍人の子女が加わるが、子供たちは島民の心配をよそに彼らと交流を深めようとする。
終戦後、ソ連軍が突然現れ軍艦が空包を撃ち、ソ連兵が上陸するシーンは北方領土の占領を語る上で貴重な話だね。
教室にソ連兵が現れるシーンは子供達には恐怖だったろうね。
当時の村民は約300人ほどだったそうで、完全武装したソ連軍700名ほどがあっという間に占領してしまった。
アメリカ軍が占領するものだと思っていたのに村民はソ連兵に驚いたという。
上陸後のソ連兵は金品の略奪を行った。
子供達の日本人とソ連人の交流は歌からだった。
学校を半分にして日本人とソ連人の子供達が学んでいるシーンは微笑ましい。
しかし、突然色丹島から退去を命じられ樺太の収容所へ。
ここからはネタバレになるので書かないが悲しい話だね。
原作・脚本は「北の国から」シリーズの演出をしていた杉田成道。
宮沢賢治の童話『銀河鉄道の夜』をモチーフとした、実話をもとにした作品なので幻想的シーンもあり楽しめる映画です。
私は宮沢賢治が好きだからね、ジョバンニはもちろん「銀河鉄道の夜」から。
この映画見て損はないよ、北方領土を扱った映画としても考えさせられる映画でした。