南スーダンPKO 初の試みの現地支援調整所 「国造り」に主体的に関与 | 戦車兵のブログ

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戦車兵のブログ 「南スーダンPKO 初の試みの現地支援調整所 「国造り」に主体的に関与」


灼熱の南スーダンでは自衛隊初めての試みも行われている。

治安は決して良く無いが自衛隊の活躍に期待したい。
それと同時に産経の報道にも期待したい。

以下産経ニュースより転載


【ジュバ(南スーダン)=峯匡孝】国連平和維持活動(PKO)のため南スーダンに展開中の陸上自衛隊は国連や現地政府、国際機関などと活動内容を調整する「現地支援調整所」を設置している。昨年7月に誕生した新生国家の国造りに主体的に関与するためで、平成4年のカンボジアへの派遣以来、日本のPKOでは初の試みだ。現地のニーズを取り込んだ日本ならではのきめ細かい活動を展開することで、資金力を背景に積極的な資源外交を進める中国との差別化を図る狙いもある。

 陸自は南スーダンでの活動期間を5年間と想定しており、PKOと連動し政府開発援助(ODA)を活用するなど、“オールジャパン”で南スーダンの国造りに取り組み、目に見える形で実績を残したい考えだ。


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今年1月から活動を始めた調整所は施設隊が入る国連南スーダン派遣団(UNMISS)の宿営地ではなく、首都ジュバに設置されている。所長を務めるのは生田目徹1佐で、施設隊長の坂間輝男2佐より階級が上だ。防衛省・自衛隊が調整所の役割を重要視しているためだ。

 調整所要員13人は英語に堪能で、海外派遣や留学の経験者が多く「将来が期待される人材が集められた」(陸自幹部)といわれる。

 陸自部隊は通常、国連の指示を受けて任務に当たるが、生田目所長は「UNMISSにいわれた仕事をやるのは当然だが、調整所の機能は国造り支援の観点からUNMISSに提案し、仕事を逆流させることだ」と強調する。



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 すでに国際協力機構(JICA)をはじめ、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)や世界食糧計画(WFP)など現地の国際機関とも協議を始めている。

 調整所は実動部隊の施設隊とは異なる裏方の存在だが「日本の活動の足跡を残すには調整所の活動が鍵を握る」(陸自幹部)ともいわれ、今後のPKOのモデルになりそうだ。

 また、隣国ウガンダの首都カンパラにも現地支援調整所の「ウガンダ班」(班長・伊藤弘幸3佐)が置かれている。カンパラは日本からの補給物資の中継地である都市エンテベに近い。「ウガンダ班」はエンテベからジュバへの陸上輸送を支援することに加え、飲料水などの生活に欠かせない飲料水などの日用品を調達する任務を担っている。

(産経ニュース)


自衛隊も兵站分野などの充実や、運用についてもっとしっかりして欲しい。

特に食事は戦闘糧食だっていうような、低レベルの発想は旧軍が現地徴発でしか食糧の補給を考えていなかったことにつながる。

日本は侵略しないから海外派遣の兵站は考えなくても良いなどと考えるのは時代遅れな考えなのだ、今は国際貢献のなのもとにインフラも無いような所に派遣されているのだから。