脳外科の先生と面談し、脳外科的な見解を聞いてきた。
癌性髄膜炎にしては早期に見つかったのはラッキー、
タルセバ選択は期待できると思う、
全脳照射はしたほうがいい、
やるなら早期がいい、タルセバの効果を待つ間に髄膜炎の悪化もあり得る、
悪化してしまってからの照射はあまり効果がない、
全身状態が良い今、出来る治療をするほうがよいと思う、
全脳照射の重篤な副作用として、白質脳症で痴呆状態、歩行障害があるが、私の年齢ではまずない、
脱毛、皮膚炎、中耳炎、一時的な頭痛などはあるだろう、
副作用を心配する猶予はない、先の副作用より今、救命・延命を考えることのほうが意味がある、
抗がん剤の髄注はあまり効果ない、
シャントは現時点では不用だろう、
とのこと。納得いく説明だった。
毛がなくなるくらいは、どってことない、という私の言葉に、そうであれば是非やるべき、と先生は少し驚いていた。命が延ばせるなら、髪の毛なんかヅラでいいわ。
その後、主治医と面談、上記納得したこと話し、タルセバ+全脳照射 でいくことに決めたいと話した。明後日に放射線科の説明聞いて、最終決定、連休以降に予約を入れることにした。
照射は連続10日間、通院で出来るらしい。
明日からタルセバに切り替え。イレッサよ、今までありがとう。またいつの日かお世話になるかも。タルセバよ、よろしく頼むよ!!!
ついにはげちゃびん決定。帰りにウィッグのパンフをもらってきた。高いねぇ~!これいいやんて思ったやつが15万円也。
帰宅して、職場に診察の報告と今後の相談に行ってきた。状況を説明し、勤務は潮時かも…と話すと、「そんなん気にせんでいい、体調さえよかったら、無理のないように勤務したほうがいい、私達はあなたに来てほしいし、あなたにとっても仕事はしておいたほうがいいよ。あなたの笑顔がみんな大好きなんやで。」と言ってくれはった。
冷静に話していたつもりだけど、涙が堪えきれなかった。なんでこんなに温かいんだろ。ここんとこ必死に耐えてきたものが、溢れてしまった。手を握ってくださった方、背中をなでてくれはった方、一緒に泣いてくれはった方…。
私は幸せだね。
母にも電話した。かなり覚悟のいる状態であることと、治療の件を、明るく、サバサバと説明した。涙を必死にこらえているのが電話の向こうから伝わってくる。
「お金のことは心配せんでいい。いま出来ることをやっていこう!通院の間、そっちに泊まりに行ってあげるから。」と言ってくれた。ありがとうお母さん。ごめんね、心配ばかりかけて。
私が頑張れるのは、お母さんがそんなふうに育ててくれたから、頑張れるように支えてくれるからだよ。ありがとう。
そのあと、Mりんちに行って話す。看護師であり、自身も子供の頃に重病で命を脅かされ、つらい治療に耐えた経験のある彼女には、正直に気持ちを話せるし、受け止めてもらえる。これまでも、どんなに彼女に支えてもらったことか。
つらい現実を、冗談まじりに替えて彼女と笑い飛ばす。わかってもらえているからこそ、一緒に笑える。ありがとうMりん。あなたがいなければ、今までも、今日も、明日も、私は笑えなかったよ。
最後に、帰宅した夫に話す。夫婦で覚悟を決めなければならない。いつも、私の決定を黙って支えてくれる夫に感謝。あなたに守られて、私は頑張れます。いろいろ大変だけど、一緒に頑張ってね。
たくさんのひとに支えられて、私はいまを生きている。
感謝して、選択して、実行して、前に進んでいこう。
Android携帯からの投稿