私はこれまでの2年ほどのアメブロ生活の中で無数の人々と論争をかわし、そのたびに完璧な圧勝を手にし続けてきた。
これは自画自賛ではなく論理的な事実である。かつて私と戦ったことがある人たちなら、私の広大な恐ろしさと果てしのない力量を痛いほど理解できているはずだ。
そんな私は10年以上前のことになるが、A氏(仮名)というひとりの有名人をクールに論破したことがあるのだ。
A氏とは反超常現象界、反スピリチュアル界の草分け的な存在の人で、一般的な知名度は高いとはいえないものの、その世界においてはその名を知らぬ者はない超大物である。私はそんなA氏を超常現象が真実であることを証明するべく降臨したメシアとしていい負かしたことがあるのだ。
厳密にはいい負かしたというより、とある反論不可能の事実を見せつけて負け惜しみの火山を大噴火させたといった感じである。
その“とある反論不可能の事実”というのは、私がこれまでに発見してきた新世界観の中のひとつだ。それは人類史を根底からくつがえす壮絶なる究極の新世界観である。その新世界観の前にA氏はなすすべをなくし、完全に子供じみた滑稽な負け惜しみを爆発させたのである。超常現象界最後の砦である私の完勝といったところだ。
以前、超常現象研究家の山口敏太郎が大槻教授をテレビ番組でいい負かしたことがあり、そのシーンはちょっとした伝説として語り継がれることになっている。
私とA氏の戦いは歴史の影に埋もれたもので知っている人はほとんどいないのだが、規模からいえば“山口敏太郎vs大槻教授”の1000倍くらいのものといっていい。それほどの壮絶なる頭脳の死闘が人々の知らないところでくり広げられたことがあるのだ。前述したように10年以上前の話である……。
私とA氏の戦いはとある形で記録に残っている。ヒントを出すと気づかれる可能性があるのでこれ以上はいえないが、わたくしメシアは反超常現象界、反スピリチュアル界の真の大エースを赤子の手をひねるかのように論破した経験があるのだ。
私との戦いに敗れ去ったブロガーたち。彼らの中には博識な人が多いと思うので、A氏の正体を明かせばおそらくわかると思う。その瞬間、こうした感情に襲われることだろう。
「A氏でさえ全然かなわないのだから、自分ごときがメシアさんにたちうちできるわけないよな……」
世界の命運を左右するほどの私とA氏の究極の頭脳の死闘。それが公開される日はそれほど遠いことではない……。