Galaxy Tab UK版を使ってみた | ジャパンレボリューションプロジェクト日記

Galaxy Tab UK版を使ってみた

こんにちは!編集局松岡です。

先日開梱しましたSAMSUNGのGalaxy Tab UK版。今日は日本語など基礎的な設定をして、軽く使用していこうと思います。

Galaxy Tab UK版を開けてみた

Galaxy Tabの画面は7インチ1024×600という解像度で、テレビの画面比率からきているであろう「縦横比16:9(854×480)」のスマートフォンより、少し長辺方向が短い画面比率になります。

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ロック時の指スライドでの解除方法など、画面構成はスマートフォンそのままです。

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で、この手元にあるGalaxy TabはUK版なので、そのままでは日本語が使えません(Androidが標準で採用しているDroidフォントには、「CJKVフォント」という東アジア圏の文字をパックしたものが入れられているため、ブラウザなどで日本語ページを表示するのは可能)。

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また「Locale and text」という地域と言語を設定する部分を開いても、やっぱり選択肢に日本語がありません。

しかし、そういう海外版Android機に遭遇した時に解決してくれるアプリがあります。それが「MoreLocale 2」。まずはこれをインストールするためにAndroidマーケットに行き、

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「MoreLocale 2」で検索して出てきたアプリをインストール。

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無事にアプリケーションに加わりました。

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このアプリは、もともとAndroid OSとして組み込まれているが、端末メーカーが出荷先ごとにOSの仕様を変更して隠れてしまっている「地域設定」を、強制的に引っ張り出してくるもので、

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このMoreLocale 2で地域を日本、言語を日本語に設定すれば、ブラウザのユーザーエージェント(Webページを見るときにWebサーバに「自分が何者であるか」を示す名刺のようなもの)が日本設定になるので、ホーム画面のアプリの名前が日本語になったり、

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Androidマーケットも日本語での表記に変わります。

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ただ残念ながら設定機能など、MENU類の日本語化はされません。

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次に行うのが「日本語入力を出来るようにすること」。

MoreLocale 2で要所要所が日本語表示化されましたが、Galaxy Tab UK版には日本語を入力する機能がこれまた入っていません。

メモ帳を立ち上げても出来るのはアルファベット入力のみ。

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これを解決するのが「simeji」という日本語入力アプリです。これもAndroidマーケットで検索して、

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インストールしたら、Settings→Locale and text→Select Input Methodとたどっていって、

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「Simeji」を選択します。

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これで日本語が入力できるようになりました。

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このようなプレーンな携帯電話型の入力法もできれば、フリック入力やポケベル入力、QWERTYフルキーボード入力を選択することも可能です。

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QWERTYキーの場合は横向き画面だとさらに打ちやすく。

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以上でほぼ日本語で動くようになったので、その他の機能を見て行きましょう。

まずはプリインストールされているアプリ類。

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「Financial Times」「eBook」「Daily Briefing」「Samsung Games」「ThinkFreeOffice」といった独自アプリケーションや、「Samsung Apps」「Samsung Movies」などのSAMSUNG独自マーケットも用意されています。

ホーム画面は五画面用意されています。

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画面解像度が高く画面が大きいので、ブラウザでPC用ページを見ても無理がありません。

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横向きにするとこのような表示に。

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さらにAndroid 2.2でFalshにも対応しているGalaxy Tabなら、ニコニコ動画もPCと同じようにそのままブラウザで見ることが出来ます。

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ただ処理能力が不足しているためか、高解像度・高ビットレートの動画だとコマ数が低下して紙芝居状態になったり、コメントがスムーズにスクロールしなくなる現象が起きていました。


というようにAndroidタブレットのひな型と言ってよい姿を見せてくれているGalaxy Tabですが、使っていていくつか気になることが…

1.Androidアプリがタブレットを想定していないので、ただの「画面が大きいスマートフォン」になってしまっている。

Androidで最も評価の高いtwitterクライアントであろう「twicca」。今日本で市場に出ているAndroid端末のほとんどがスマートフォンですから、当然アプリ作者さんもスマートフォンの画面サイズを想定して作るわけで、せっかく7インチのサイズがあるGalaxyTabでもこういう画面表示になってしまいます。

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横向きにしてもこの通り、

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7インチの画面サイズがあれば、例えば横向きにした時はタイムラインとMentionを2ストリーム並べて表示しても、十分つぶやきが読める文字の大きさが確保できそうですが、そういった考慮は現時点ではまだなされていません。

また3rdパーティ製のアプリだけでなく、標準で入っているGmail機能も、

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このように単純に表示するだけで画面サイズをいかすことが出来ていません。

かと思えば、Emailクライアントは横向き時には2ペイン表示にして見やすくなっていたりと、

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どうもタブレットというものに対してどういうスタンスで行くのか、GoogleもSAMSUNGもまだ模索中という感じなのかもしれません。

対抗馬になるであろうiPadのアプリが、「iPadアプリ」という形でiPhone/iPod touch用アプリとは別ライン扱いになっているのも、9.7インチというあのサイズを前提として、スマートフォンとは違う画面構成にするためで、それがあの使い勝手の良さを生んでいる一因ともなっていますから、Androidタブレット用アプリをどういった扱いにするのか、Googleや端末メーカー各社の手腕が問われそうです。


2.380gってなにげに重い


数日持ち歩いて思ったのがこれです。確かにiPadやモバイルPCに比べると圧倒的に軽いGalaxy Tabですが、電車内で片手で持つとなると結構きついと感じました。

特にこれではまずいのでは?と思ったのが電子書籍アプリ「eBook」

サンプルとして英語版の「The Marvelous Land of OZ」が入っているのですが、わざわざ紙を模したページめくりエフェクトとなっているため、

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画面の真ん中付近から左に数センチ指を滑らせないと改ページしてくれません。

しかし前回書きました通り、Galaxy Tabの重さでは背面全体を掴むように持っていないと安心出来ないので、片手では真中に指を持ってくることが非常に困難なのです。

このような電車内で両手を使わないと読めない電子書籍となると、日本の都市生活者にとっては不便なデバイスという印象になってしまいますし、電子書籍に限らずWebブラウジングやメールなども「ちょっとこれは…」ということにもなりかねません。

今世代ではもう無理ですが、次にモデルチェンジするときはやはりストラップ必須なんじゃないかなと思います。

ちなみにバッテリの持ちは優秀。頻繁に通信していなければ最大2日間ぐらいは持つような感じです。また、画面がこれだけ大きいと、動画やゲームなどのエンターテインメントデバイスとしては迫力も出て、かなり面白く使えるモノになるのではないでしょうか。


以上Galaxy Tab UK版の基本設定と使い勝手をお送りしてきましたが、とにかくこれの日本版が今週末出るというのは非常に楽しみです。

それだけ他にない魅力を持った製品ですし、スマートフォンと違う市場を開拓するのか、興味深い存在でもあります。Galaxy Sと同じで動作速度は不満なし、まずはAndroid 2.2の実力を楽しむ端末として、デジタルモノ好きの方にはおススメの逸品だというのが、私の結論です。