大飯原発再稼働、安全性とはなにかを考える。

http://ameblo.jp/jpppjppp/entry-11276736886.html

より一部抜粋


安全性とは、安全 の度合いのこと。言い換えれば、事故 災害 犯罪 などの危害 に対して個人や一般社会が許容できる限度のことをいう。


安全性をはかる指標として、

  • どのレベルまで安全性を高めればよいか
  • どのようにすれば安全性を改善できるか

の2つが基本となる。


 どのレベルまで安全性を高めるかについて、危険な状態を完全に排除する、すなわち安全性を限りなく高めるのは非常に高コストとなる、もしくは日常生活や経済活動を阻害してしまうこととなり現実的でない。したがって経済的に見合う有用性を維持したレベルで危険を排除できるか(危害が発生しないか)どうかが目標となる。一般社会において安全性が高いということは危害が全くないということにはならない。

 

どのようにすれば安全性を改善できるかについては、古から各々の分野において経験的に実施されてきた。新しい技術が発見されたり開発されたりすると、それを安全に使いこなすための経験が乏しいためリスクや危害が伴うが、経験を積み重ねることによって危険を回避する方法がわかってくるため、それらを適宜実施して改善が図られてきた。


ここまでウィキペディアより


中略・・・


 このように安全とは、人それぞれに基準がありレベルの度合いが、何を重要視するかで、これほど違ってくるのである。日本国民全員が納得できる絶対の安全など存在しないことを知るべきなのだ。


 ならば、どこかで、今現在、最大限支出できるコストで出来る限り危険を最小限にした状況を作っていき、双方とも妥協しなければ  出来るはずが無いことも認めなければならないのではないだろうか。である。日本国民全員が納得できる絶対の安全など存在しないことを知るべきなのだ。


 自動車や航空機も、昔に比べて安全性は相当向上したが、絶対に安全では無く、自動車は毎日のように事故を起し年間4千~5千人もの交通事故死が発生させているのである。航空機に至っては、一度の墜落事故で500人もの人命が失われているのにである。このように、人々は、最大限支出できるコストで出来る限り危険を最小限にした状況の中で妥協し、危険と共存することを選んで自動車を運転し、航空機に乗っているのである。


 考え方を変えれば、自動車や航空機に比較して原発は飛びぬけて安全であると言うことになる。何しろ原発事故が直接の原因で無くなった人命は、日本では関電美浜発電所の3号機二次冷却系の復水系配管が破裂し、高温の蒸気を浴び全身火傷で、5名の死亡者を出しただけなのである。


 こういうことを言えば、反原発派は「そんなことは無い、放射能障害で無くなっている人が多数いるのだ、表に出ていないだけで秘匿されているのだ」と言うのだろう。しかしそれを言えば、放射能以外に、アスベストやタバコ、塵肺、水俣病、等があり、放射能障害だけが多特別ではないのである。


 だからと言って、むやみやたらに原発を再稼働させようと言っているのではない。出来うる限りの安全対策を行った上に再稼働をさせようと言っているのである。ただし、喫緊に再稼働させなければ経済の衰退がますます進み復興どころではないのである。このようなことは、先のブログでも書いているので参考にしていただけると光栄ですが、日本の経済の観点、復興の観点、国防の観点、原発廃炉の観点から見て、必要な原発は稼働して経済を活性化させ、復興とともに、代替エネルギーの開発を進展させなければならないと考えているのである。そして、ある程度の危険は妥協して共存しなければどうしようもない事を判っていただきたいのである。絶対安全などと言う事は、世界中どこを探しても存在していないからなのである。


抜粋ここまで


 原子力規制委員会は、どこまで安全性を求めるのだろうか、絶対の安全は存在しないのである。絶対の安全を求め続けるのなら永久に再稼働出来ない。



産経ニュースより


関電、大飯の「震源深さ」再検討「3キロ」想定提出、今年度中の再稼働困難に

http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/140423/wec14042320460013-n2.htm

2014.4.23 20:46 (1/2ページ)関西企業


 関西電力は23日、大飯原子力発電所3、4号機(福井県)の再稼働に向けた安全審査で、基準地震動(想定される最大の揺れ)の算定基準となる震源の深さについて、これまで主張していた4キロから3キロに設定し直した資料を提出し、原子力規制委員会は了承した。審査は大きな前進となるが、地震動の見直しで追加工事が必要になる可能性は高く、今年度中の再稼働は困難となる。


 規制委の島崎邦彦委員長代理は、見直しに対し「安全側に立っていると思う。(地盤の)構造については大きな山を越えたと判断している」と評価した。


 大飯原発をめぐっては、関電は震源の深さを4キロと主張。これに対し、震源が浅いほど大きな揺れが伝わることを踏まえ、深さ3キロと、より大きな揺れの想定を求める規制委と見解が対立。関電は一時、3・3キロまで歩み寄ったが、審査が停滞。大飯原発は審査を優先して進める「優先原発」から外れていた。


 関電は審査の長期化を避けるため、規制委の見解を全面的に受け入れる方針に転換。3キロに設定し直すことで、基準地震動は現在の759ガルから100ガル以上増える可能性が高い。


 関電によると、同じく審査中の高浜原発3、4号機(福井県)は、想定対象の断層が大飯原発より離れているため、震源の深さを3キロに見直しても基準地震動は大飯原発ほど上がらず、現状の計画で地震対策はクリアできるという見方が強い。関電は大飯原発の再稼働を高浜原発より優先させてきたが、今後、優先順位を逆転させる方針だ。


 関電土木建築室の大石富彦室長は審査会合後、「見直しは苦渋の決断。(3キロは)厳しい値で、再稼働時期が延びる可能性がある」と述べた。その上で、震源の深さ3キロで算定した基準地震動の数値を基に、配管や建屋の耐震構造など設計の見直しを評価するだけでも数カ月かかるとの見通しを示した。


 価後の追加工事について、関電関係者は「規模が大きく、最悪で年単位の時間がかかる可能性がある」と指摘している。



電力会社窮地 関電35年ぶり積立金ゼロ 電気料金の再値上げも視野?http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/140426/wec14042621010004-n1.htm


2014.4.26 21:01 (1/2ページ)関西企業


 原子力発電所の停止が長引き、電力会社の経営悪化が深刻さを増している。関西電力は積立金をすべて取り崩し、北海道電力や九州電力は政府系金融機関の支援を受ける方向で、それぞれ最終調整に入った。ただ、いずれも一時しのぎで、原発の再稼働が見通せない中、電気料金の値上げも視野に入る。

 関電は、経営悪化に備えた積立金1500億円を全額取り崩す方向だ。大飯原発3、4号機(福井県)などの再稼働が大幅に遅れていることから火力燃料費が膨み、業績の悪化に歯止めがかからないため。6月の株主総会で提案し、承認を求める見通し。


 可決されれば、積立金の取り崩しは平成24年以降、3年連続となり、東日本大震災直後の23年3月末に最大6400億円あった積立金は底を突く。積立金がゼロとなるのは昭和54年以来、35年ぶり。


 関電が30日に発表する26年3月期連結決算は、最終損益が980億円の赤字となる見通しで、27年3月期の業績予想も「未定」とする方向だ。財務の悪化は不可避で、電気料金の再値上げや資本増強などの検討を迫られそうだ。


 一方、北海道電力は、資本増強のため日本政策投資銀行から500億円の出資を受ける方針。九州電力も政投銀から1千億円の出資を受ける方向で最終調整に入っている。いずれも議決権がない代わりに高い配当金を払う優先株を発行する。懸念された債務超過は避けられる見通しだが、配当が負担となり厳しい経営が続きそうだ。


ニュースここまで



 安全とは、国家が存在してこその安全である。


 安全を求めるために国を亡くすことは、安全も亡くすことである。


 安全性が高いと言うことは、危険性がゼロと言うことではない。


 現実には、安全性を高めることは経済的に見合う有用性を維持したレベルで、

 出来うる範囲の中で、どこまで危険を排除できるか(危害が発生しないか)と

 言うことを、どこで折り合いをつけるか言うことではないだろうか。

 この世界に、絶対安全と言うものは存在しないから!