先ず、特に昨日の控訴審裁判体制に関しての説明ブログへの「多くのアクセス」に感謝いたします。

「人権擁護」、「社会正義」、「弁護士の使命」、「コンプライアンスヘルプライン社内通報制度」、「公益通報者保護法」等、このブログのテーマ「公益通報者が守られる社会を!ネットワーク」に関係することへの皆様の関心の高さに驚いている(予想してはおりましたが)と同時に、大変ありがたく思っています。

「コンプライアンス、コンプライアンス」などと、言われ続けて幾年か経ちました。表面上きれいなような文言に聞こえるけれども、サラリーマン等、男女を問わず普通に働く人たちにとって「コンプライアンスって何?」と自問自答してみると「?」と思える人も多いのではないでしょうか。

「公益通報者保護法で定めれている、通報対象事実って何?」「社内通報にも、難しい法律を理解して、それの具体的行為を示して、通報しなければ法律で、通報者使命等の社内漏洩も含めて保護されないってどういうこと?」等、「なにか、とっても、おかしいことが放置・運営されているのではないか?」「なにか、従業者が煙にまかれているのではないか?」と感じませか?

公益通報者が守られる社会を!ネットワーク-朝日新聞H22.1.16朝刊引用
朝日新聞 平成22年1月16日朝刊

公益通報者が守られる社会を!ネットワーク-日本経済新聞H22.1.16朝刊引用
日本経済新聞 平成22年1月16日朝刊

公益通報者が守られる社会を!ネットワーク-東京新聞H22.1.16朝刊引用
東京新聞 平成22年1月16日朝刊(関東1)

$公益通報者が守られる社会を!ネットワーク
東京新聞 平成22年1月16日朝刊(関東2)

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ということで、一審判決翌朝(H22.1.16)の新聞記事を添付致します。特に、赤サイドラインで示した部分をご覧になり、一緒に考えてみていただければ幸いです。なんだか、コンプライアンス室に通報しだだけなのに、社会常識的に、「とってもおかしな、判断・解釈」だと思えてきませんか?また、内部通報と内部告発の違いを明確に分けて、「公益通報者保護法の改正」を急がねばならないとお感じになりませんか?

ここで、再度以下に、「一般社会での常識を常識であることを立証する」ことの大変さを実感していると共に、その努力を続けているこの裁判において、ポイントとなる、事実関係を整理して見ました。

1.サラリーマンが、社内コンプライアンスヘルプライン窓口に通報した件であること。「内部通報」  に纏わる事件であること。

2.コンプライアンス室長が、通報者の氏名、通報内容、回答全てを①人事部長②被通報者事業部長   に漏洩させてことに、私との間で争いはないこと。(すなわち、被控訴人会社オリンパスは、一審  にて、上  記漏洩の発生事実を認めていること。)

3.通報直後、営業販売職(複数の部下を有すリーダー)から、新事業創生技術探索活動を、グループ (一般的には、「課」)にもチーム(一般的には「係」)にも、属させない、被通報者 X事業部    長の直属の部下(K部長)の配下「部長付」として、配転させたこと。おまけに、X事業部長から、K  部長の部下の、E担当部長(定年真近の元開発部長の正式職位からはずれている人)の指示で働く指  示を文書で渡されたこと。(指揮命令系統も非常にややこしく、特殊)

4.本配転(販売職リーダーから新事業技術探索単独活動)の検討は、X事業部長が、通報漏洩翌月(コ  ンプライアンス室長は、平成19年6月末にX事業部長に漏洩していることを認めている。)平成1  9年7月から検討を始め、8月に内示行為に及んだこと。

5.配転後は、原則社内外人脈接触禁止命令が下されたこと。配転前漏洩直後のまだ、営業・販売    リーダーをしていたとき、平成19年8月に、すでに、被通報者X事業部長の直属の部下S部長(当  時私の直属の上司部長=原審では事業部長とともに被告の部長)から、顧客・社内関係者との接   触禁止業務命令が下されたこと。

6.通報漏洩後、人事部長の部下の H課長から、「産業医のところへ行って、産業医の診断をうけなさ  い!」などと、「なんで産業医?」と思える不可解な発言を繰り返しながら、人事部フロアーで追  い掛け回されたこと。その後も、頻繁に、携帯電話してきて、「産業医、産業医!!」などと、言  い続けた、なんともしつこいH人事課長であったこと。(とても不思議な行為ですね。)

7.オリンパス労働組合委員長(当時副委員長)や書記長は、私の話はまともに聞かず、調査を怠った  こと、特に 労組専従幹部(当時、コンプライアンス担当副委員長I氏)は、当時N書記長同席の   もと、「被通報者のX事業部長は、昔、手の届かないレベルの上長であったので、何も言えないのは  しかたないでしょう」と明言されたこと。また、両専従組合幹部から、「H人事課長のいうとおり、  産業医に行くように」「あなたの健康が心配だ」などど、ひつこく言われたこと。

8.I委員長は、私の家族全員にも会い、「こんなこと(コンプライアンス通報漏洩や、お客からのお客  がいやがる、組織ぐるみの引き抜き行為)を放置しておいたら、会社がダメになる、私(I委員長)  に任せてください」と胸に手を当てて、家族全員に約束してくれたのに、X事業部長や人事部幹部等  に会った瞬間になにもいえなくなり取り込まれてしまったのでした。なんのための、ユニオンショ  ップ労組なのかというより、あきれて言葉が出ませんでした。

◎特記事項

 ①6項で記した、人事部配下である産業医の問題(これは恐ろしい問題、H人事課長の行為は、絶対   やってはならない禁じ手だと思います、労働安全衛生法を逆手に使い、「あなたの健康のためだか  ら」と休職→退職、に追い込む手口だと思いました)。まさに究極陰湿そのものだと感じました。

 ②7項、8項で記した、労働組合幹部の今回の行動の問題など、ユニオンショップ労組の問題     は絶大であり、この件は、別途きっちりと事実関係を明らかにし決着をつけ、改善・改革に導きた  いと思います。これは、何も知らず、真面目に働く組合員のためにも、放置できない問題であるか  らです。

①、②とも、いつ、誰が、嫌な思いをしたり、重大な被害にあうかわからない、現代社会の死角となっている、社会問題だと思っています。

社内コンプライアンス室への通報者に対しての(会社にとって、都合の悪い案件)、「経営者、人事部、ユ二オンショップ社内設置労組の幹部も含めた、組織ぐるみの仕打ち」って、本当に怖いですね。