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架空の読書 SF - 2020

往年の名作家が令和2年にタイムスリップした。

そこで何を書くのだろう?

タイムスリップ獅子文六~山田風太郎~古川ロッパ~~、

 

① 獅子文六 「リモート学校」

 まだまだ新婚と言えなくもない、とある夫婦。

 世界的流行のウィルスの前に

 夫婦の危機? 会社の危機? 実家の危機?

 とまれ家を出た彼の背中に英国出身の妻が叫ぶステイホーム!

 暢気な夫は、世界的危機のニュースに(対応)できるのだろうか?

 <ステイホーム>で始まり、<ステイホーム>で終わる

 ほんわか、どたばた、ユーモアな味わいの珍道中。

 

② 山田風太郎 「三密忍法帖」

 中国・武漢に潜入していた各国の諜報員がその時一斉に散る。

 裏医者でもある荊木(いばらき)探偵は、人遁(じんとん)の計略を

 感じ取るが、大陸を離れようとするクルーズ船の艦内から

 アラビア語のメモと、貴族夫妻の謀殺未遂を伝えるメールが届く。

 

③ 古川ロッパ 「喰いしんぼう令和日記」

 緊急事態宣言で、食材の調達もままならない座付き作者が、

 舞台を離れ、田舎に逼塞(ひっそく)しながら、

 野菜を獲り、タケノコを掘り、イノシシやタヌキと闘いながら、

 スマホ人脈を活用し知恵を集めることで、

 稀代のサバイバルグルメレシピを完成させる。

 そんな中、動画配信中のリモート舞台「空騒ぎ」は、

 わずかなタイミングのずれとアドリブからやがてファンタジーへ。

 

    *    *

 

みたいなことを妄想しながら日々遊んでいる。

ホントーに読書中なのは

① 岡本健太郎 「ソウナンですか?」漫画シリーズと

② 宮内悠介 「アメリカ最後の実験」という音楽小説

 今はこんなSF味の、もしも小説が楽し~ということ。

 

    *    *

5月2日(土) 気温上昇、初ホタル

5月3日(日) 雷雨・湿度上昇により、初冷房

5月4日(月) 雨上がり、初ポロシャツ

5月5日(火) センダンの花、サワーポメロの花が開花

 みたいな日常である。窓外の音楽がコオロギになってきた。

 

一週間前は気温6℃(室温12℃)で、霜注意報も出ていたのに

今日はひょっとすれば夏日。気温差がはげし~。

ダイニングには、朝、室温17℃に上げるためのストーブと

下げるための扇風機が横並びに置いてある。

 

    *    *

獅子文六的な、ものごとの受け方や時間の味わい方が理想。

今年になってから一番の厚着をしている。

「寒の戻り」というらしい。

外の風は強いし、晴れとはいえ空は雲がちなので

家屋があたたまらない。

春だと思ってる身体が適応できなくて

室内でも着込んだ。そしてコタツに。。。

   *

 

あったかいミルクコーヒーが飲みたいな

  と、ふと思いながら目を覚ます。

ゆうべ見た、刑事コロンボのあのシーンだ。

 普段はブラックを飲むのだが、

 1970年代のドラマを見ながら、

久しぶりに甘いミルクコーヒーを口にしたいと

なぜか思わせられたのだ。

コロンボ第4話「指輪の爪あと」は傑作だった。

こんなのが見たいとずっと思っていたような

ドラマだった。 今年見た中では一番!

時間の流れといい、音楽の素晴らしさといい。

映像には映らないが、画面に合わせて吹いてる

ファゴット奏者とオーボエ奏者の挙動まで脳裏に浮かぶ。

こんな素敵なドラマ回を今まで知らなかったとは・・・

 

寝返りをうちながら、70年代の子供部屋と

教科書とノートとコーヒーとひざにかけた毛布と

定規と鉛筆と、電気スタンドの灯りを思い出した。

 甘いミルクコーヒーの湯気がのぼる。

棚にある新潮文庫のホームズの青い背と、

ラジオのカバーとスイッチと選曲つまみと・・・

ジャニス・イアンの曲が突然、頭で流れだして・・・

ぱちっと目を開ける。

 

Janis Ian - Miracle Row (1977)ってアルバムの

六曲目「 Let Me Be Lonely 」

が脳裏にリズムを刻みだしたのだ。

ベッドを降りて、時計を見ると 02:22 だった。

   *

 

起きてしまったので、その音楽を検索して

聞きながら、電子書籍でも見る。

 

ジャニス・イアン「奇跡の街」、一曲目が流れて来た時に

 開いてみたのは、

モンゴメリの「青い城(The Blue Castle)」という小説だったが

なぜだかグッドマッチした。

ジャニスはニューヨークの都会の街の孤独を歌い、片や

赤毛のアンのモンゴメリは、カナダの田舎で29歳の未婚女性

の気持ちをつづるのだが、

片方が片方をおぎなうように時間が過ぎてゆくのであった。

 意外と合うじゃないか。

 

  *

眠れないままに徒然と書き始めたのだが、

せっかくだから、季節のメモもしたためておこう。

桜のソメイヨシノはそろそろ散り終わって葉桜に変わるであろう。

家の前の藤はまだ満開である。

モズとクマバチが電線の高さを制空している。

畑地はレンゲとハルジオンとハハコグサ。

そのジャングルに子連れの猫が潜んだり踊ったり。

四月二十日(月)にアマサギが初飛来した。

ダイサギ、コサギ、チュウサギ、アマサギがそろった。

川で「2の字」になっているのがコサギ。対照的にせせらぎの

中に、重機の様にクレーン立ちしているのがダイサギ。

掘られて耕されて土色になったレンゲ畑の周囲には、

フラミンゴ色したアマサギの、すぐそばにいる白鷺が

尾にレース状のふわふわしたすそを伸ばしていて、

初めて見るサギの種類かとぐぐってみたのだが、

ただチュウサギが夏羽に生え変わったタイミングと

いうだけのことなのだった。 シーズンは着々と

スプリングからサマーへ頁をめくっているのだろう。

たまたま今日が「寒の戻り」。

 

甘いミルクコーヒーが飲みたい日が

たまに間に挟まってもいいだろう。

 

モンゴメリの「青い城」は、五月の雨の描写から始まる。

季節的にもちょうどいいだろう。

 

   *

ニュースとか見れば、 トランプさんもプーチンさんも

「SF-2020」とかいう、SF物語のキャストのようで

想像通りのことをいい、想像通りの動きをしているかのようだ。

むしろ名も知らない意外な小国の首相とか大臣とか知事の方が

死角や盲点をつく本来的人間的な何かを見せてくれるのかもしれず。

私の空想の「SF-2020」の中の、日本の大臣は

「冬眠施行法」を発布。よりよい「冬眠の仕方」を模索中。

家賃も給料も労働も燃料も運賃も商品価格も、冬眠経済法を施行。

三月中に✕5%冬眠(縮小)、四月に10%、五月に40パーセント・・

新々年度、及び学校も九月からの開始に移行。

暮らしを徐々に冬眠するってどういうことなのだろうと思うけれど、

空想上の「SF-2020」はとりあえずそんな流れで、

その冬眠中に 究極のカレーライスや究極のラーメンや

究極の囲碁や将棋や、究極の新一年生や、究極の小3や中2や

究極のパパやママや、究極のダイエットや上腕二頭筋や、

究極の小説や詩や俳句や、交響曲や協奏曲や、消しゴムはんこや

究極の水や空気や木や土や、、、が

いつの間にか熟成されてることになっているのですが、

現実の一年後にはどうなっていることやら。

とりあえず台風や水害の季節の前には

いくらか収束を見せてないと、避難や救助も一段難しくなるのだろーか

マイナス26℃の「寒冷渦」が、九州の左に発達して

土→日→月→火 と列島の上を通過していった。

通院のある月曜までに雨が上がるか心配だったのだが

その朝、カーテンをめくると晴れである。良かった。

  が、

実際出てみるととんでもない強風である。

 ちっとも良くない。

満開をじゃっかん過ぎた桜がほぼ水平に散ってゆく。

桜並木をトンネルのようにくぐってゆく時は

「花の嵐」という感じで、すこしは風情も感じるのだが、

 舗装路、非舗装路、公園、土手、

と過ぎてゆくと、草や土や、トラックのはねあげた砂粒が

突風により真横から、頬や目や鼻にぱちぱちと刺さる。

 ゴーグルかヘルメットが欲しい。

日射しはじりじりと肌を灼こうとするのに

風は冷たいアラレ風である。

強風だけでも体温を奪ってゆくが、

溶けたばかりの氷の水粒が、顔や衣服を叩く。

タートルネックと起毛ジャンバーで外に出ていたが、

通院でなければ外に出るべきでなかったろう。

駐輪場の自転車が風でコンクリにずるずる倒れている。

 

駐輪場のそばに腹の赤い鳥が出現し、

風にくるくる舞い、飛んでゆく。

冬鳥のジョウビタキまだ居たのかと思うが、よく見ると

頭が白ではなくて黒い。

お腹の赤いカササギみたいな鳥である。

これは初めて見るぞ、と思い、心に留めて持ち帰った。

 

初めて見る鳥、初めて聴くさえずり、初めて見る花、

 が、春になると毎日のようにある。

それは私が無知なせいもあるが、

なかなか調べるとこまでいかないという事情もある。

 

4月13日(月)はこの他に、

マンネングサの先端の開花を今年初めて見た。

 

  さて、帰宅して調べてみると

「腹の赤い鳥」の候補は、

・チャバラカササギビタキ(似てるが嘴が太いような)

・チャバラオオルリ (似てるが黒ではなく瑠璃色)

・ツキノワテリムク (月の輪付きだしアフリカ産)

・ルリビタイジョウビタキ (似てるが瑠璃色)

・アカハラシキチョウ (似ている。これか?)

・イソヒヨドリ (背が灰色なので違う)

 といろいろある。

しかも似てるのは台湾とかタイとかが主な国。

 しかし、この強風と寒冷渦が

台湾あたりの鳥を運んできたのかもしれない。

それか、温暖化で分布が北へずれてきたか。

 

チャバラオオルリか、アカハラシキチョウを

そのうち再び見ることが出来るかもしれない。

   *

 

 このところの読書は

「100分de名著」で再放送してたカミュの「ペスト」を

番組が面白いので、ぽちぽち読み始める。

ちばあきおの漫画「ふしぎトーボくん」もなんだか

気に入って読み続ける。

都筑道夫「なめくじに聞いてみろ」、

ヘニング・マンケルの北欧ミステリーなどなど

気分によって併読している。

   *

 

月曜の帰宅後からまた雨。そして寒い。

翌火曜日の朝、晴れたがふるえるほど冷える。

三月は寒いって気がしなかったが、

四月のこの感じは「花冷え」って奴だろうか?