鬼無里 街道の白沢洞門 からくねくね道をひた下り。

ようやっと白馬の里に下ってきたというところで、

当夜の宿にほど近い場所で最後の寄り道をしたのでありますよ。


これまた山々を遠望する撮影スポットといわれておるらしい「大出の吊橋」。

大出(おおいで)とは辺りの集落の名前のようですけれど、

大出の吊橋と「大」の字が入っているだけで勝手に「大きな吊橋」を想像してしまいましたが、

実際はさほどのこともなく…。


大出の吊橋@白馬村


とかく白馬という場所は観光地化されるにあたって、

およそ地域の歴史と関連付けた展開がなされておらないようで、

温泉は湧いているけれど旅館でなくホテルであって、

民宿なんつう路線よりも断然ペンションであってという具合のように思われます。


が、この大出集落は昔ながらの萱葺き屋根の民家があったりするという、

「白馬」として売り出す以前の北城村の頃からの歴史を感じさせるエリアでもあるようです。


上の写真で吊橋のたもと手前左側の家は萱葺きの大きな民家ですけれど、

観光客が勝手に敷地に入り込んでしまうようで、苦り切ったようすが貼り紙から見て取れたり。

単に昔ながらのままにしてあるだけなのに、観光の目玉のように見られてしまうことでの面倒は

こうした地域がそのままに残されるかという点で逆効果に作用するのかもしれませんですね。



ところで、この「大出の吊橋」のいったいどこがベストショットポイントであるか。

橋の上からは周囲の木立に遮られてさほど山々を見晴らすことはできないわけで、

要するに橋のところから川の上流にやや遡った(4分ほどの登り)展望台から見ると、

吊橋、周りの萱葺き屋根の民家、そして遠くに白馬三山ということになるようで。


そうとなれば「行ってみよう」となるわけですが、この段階で父親はギブアップ、

妙に乗り気の母親の手を引いて…となりますので、老親を伴っての旅はままなりませんな。

とまれ、展望台と言われる場所に到達したときにはこのように見えました。


大出の吊橋展望台から


相変わらず雲が多いのでスカッとしませんですが、白沢峠よりもさらに近付いたなあと。

正面に大雪渓がよく見えます。


ちなみにここを流れている川が姫川ですけれど、

白馬村の湧水に端を発して大糸線沿いに(姫川沿いに大糸線があるのですが…)流れ、

糸魚川で日本海に注いでいるという。


つまりはこの川の谷筋に大糸線沿線の村々が開けたとなれば、

姫川さまさまではありませんでしょうか。


というところで、大出の吊橋は散歩エリアという今宵の宿、白馬ハイランドホテルに到着。

くどいですが、ホテルのロビーラウンジから山を望めばこのように。


白馬ハイランドホテルから望む


少しずつ近付いて、本日の最終到達点から見てもやっぱり雲の中。

大糸線の線路を挟んで向こう側くらいのところに来ましたので、

八方尾根スキー場は良く見えるようになりましたけれど。


そうそう、ここへ来てようやく視界に入ってきたものがあります。

また少々望遠機能を駆使してご覧願うといたしましょう。


長野オリンピックのジャンプ台


ラージヒルの方は高さが約140メートルとか。

ジャンプ競技の中継などを見ていると大きなものに感じますが、

遠望ではすっかり山ふところに抱かれているてなふう。

自然が作った山は大きいのですなあと、改めて思う一日目の終わりでありました。


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