北安曇紀行 鬼無里編

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長野駅から白馬方面へ向かうのにオリンピック道路を抜けてと言いましたですが、

途中で北側に外れて小川村の「アルプス展望広場 」に寄り道してしまったものですから、

このまま元の道へ戻るのもなんだぁねということになり、

さらに北を目指して国道406号の方へと回ることに。


その国道への合流地点が鬼無里(きなさ)という村になるのですけれど、

この「鬼無里」という地名、実に山里らしい、いかにも曰くありげなものではありませんでしょうか。


伝承によりますれば(と、観光パンフレットの受け売りですが)、

その昔、天武天皇の御世に遷都の候補地探しを命じられて信濃に下った者たちが

ここぞと考えた土地なのであるというのですなあ。


ところが、この地に住まっておった鬼どもが「都なんぞ作られてはうるさくてかなわん」と

一夜にして里の真ん中に山を築いてしまったそうな。

これに怒った天皇は阿倍比羅夫を鬼退治に遣わし、鬼たちを一掃。

以来、この地は鬼無里と呼ばれるようになったとさ。


そうした伝承の名残のように里には「一夜山」という山があり、

「東京」(読みはひがしきょう)という集落があったりもする…のですが、

どうやら記録を読み解く限り、地名の初出(1458年)では「木那佐」であって、

「鬼無里」での初出は1573年だそうですから、伝承に合うように変わっていったのでありましょう。


と、そんなふうに掘り下げてみれば面白そうな鬼無里ではあるものの、

両親と語らっての立ち寄り地点はこちらだったのですなあ。


炉ばたのおやき いろは堂長野本店@鬼無里


一説に「おやき」の発祥は信州でもまさに長野と白馬の間の山間部とも言われますので、

オリジンに近いあたりともなりましょうか。

そこでおやつ代わりにちょいと「おやき」をつまんでいこうとなったわけです。



なるほど「炉ばたのおやき」というだけあって、
店内には囲炉裏のきってある小あがりもあり、

店内であったかいのを食せるようになってました。ちなみにお茶と漬物がどうぞどうぞ状態で。


いろは堂のおやき


「おやき」の基本は野沢菜がくるんであるものではないかと思うところですが、

いろいろと用意されておるようで、上の写真は右側下から反時計周りに

野沢菜、ねぎみそ、ぶなしめじ、辛みなすの4種類。

もっとも、そうは言っても外見に何らの違いがあるわけではありませんけれど。


それでも、本来は郷土食の「おやき」が手軽なワンハンドフードであることから、

高速道路ではあっちこっちのSA・PAで売っていたりしますので、

決して珍しい食べ物では無くなっているものの、ここでのひとかじりはちと違うような。

ったりよりも皮が軟らかいのですな、もちっとしていると同時に。


てな具合の小休止を経て、

今度はオリンピック道路ほどには整備されておらない国道406号を

右に左に大きく振られながら白馬村へと向かっていくのでありました。


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