…ということで、シュパイヤーからマンハイムに戻ってきました。


時間的にはまだまだマンハイムを見て回る余裕はあったですが、
そも南西ドイツ紀行の書き始めに「暑くて、暑くて…」と書いたとおりの酷暑。
朝のうちはまだしもシュパイヤーをぐるぐるしているうちにどんどん気温が上がり、
マンハイムに帰り着いてまずはホテルでぐったり…というところ。

 

ところがすでに前の晩、つまりはドイツに到着早々宿に入ってということですが、
そのときにも気が付いたことに冷房設備が無いのでして、室内もまたむわっと。


ヨーロッパで猛暑到来の度に死人が出たりすることが報じられますけれど、
それもやっぱり猛暑は稀なことなのか、まだまだ冷房の無い施設はたくさんあるのですな。

 

ホテルではせめてもとのことでもありましょうか、
扇風機を備え置いてくれとりましたが、さすがにドイツ、実用一点張りといいますか。
かの扇風機に付いていたボタンは3つで、ひとつは「止」、これはいい。
で、残りの2つは日本的に考える「弱」「強」と思うところが、そうではないという。


ドイツの扇風機

 

ひとつは「強」で、もうひとつは「最強」てな感じ。風を送るのが扇風機の役目であって、
弱風なんつう中途半端な風は必要なし!てなものでしょうかね。


当然に静穏運転なんつう発想もなく、モーター音がうなり上げて、
「強」でぶぉ~!と、「最強」でぶぉぉぉぉ~!!!鳴り響くのでありました。
ただ、滞在中は常に回しっぱなしでしたから、大いに助かったのですけれど。


 

ちなみにホテルの部屋はこんな位置でして、何とまあバルコニーが付いている。
昨今はドイツのホテルも全面禁煙当たり前ですけれど、
予約の際に禁煙・喫煙を問う項目がありましたので何か配慮があるのかと思ったら、
ホテル内は全館禁煙ながらバルコニーでは吸っていいということなのでありました。

 

ホテルのバルコニーから
 

で、朝のうちのひんやりした時にそのバルコニーに出て撮ったのがこの写真。
中央遠くに変わった建物が写っておりましょう。これがマンハイムのランドマークでして。

 

と、シュパイヤー帰りのぐったりをホテルの扇風機で癒した後に、
このランドマークを目指してマンハイムの町へと踏み出したのでありました。

 

Wasserturm@Mannheim

 

近づいてみれば、実にモニュメンタルな風貌。

Mannheimer Wasserturm、すなわちマンハイムの給水塔でありました。

ドイツにはあちこちの町に大きな給水塔が建てられていて、

その姿かたちにはかなり意匠を凝らしているようですね。
 

一昨年訪ねたリューネブルクの給水塔は城塞のような印象でしたけれど、

こちらはネオバロック様式で装飾性に富んでいる。

高さ60mで、1886年に完成したものということでありますよ。

 

 

てっぺんではギリシア神話の海の女神アンフィトリテ(ポセイドンの奥さん)の像が

「マンハイム市内への水の供給はお任せよ!」てな自信を窺わせておりますし、

周囲に噴水やら公園やらがあって、いい雰囲気の中に存在感を示している建造物ですな。

 

 

と、裏側の公園を抜けて給水塔を後にしますと、

いよいよマンハイムの美術館を訪ねようという思惑でありまして。

 

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