両親を連れて青梅の方へ…と申しましたですが、こうした場合は自己主張は抑え気味にして、
高齢者にもヒットするような立ち寄りポイントを考えるのが悩ましいところでありまして。
で、行きしなの立ち寄ることを思い立ちましたのが、塩船観音寺でありました。
何とまあ国宝であったのですなあ。
元よりつつじで有名ということで、折りしもこの季節は「つつじまつり」の真っ最中。
普段は無い入山料300円也がありませしたですよ。
ですが、有名度合いは想像以上でして、続々と人が詰め掛けてくる印象が。
やはりGWとはこういうものなのでありましょうなあ。
脚のききにくい老齢者にはちとしんどいことに登り坂が続きますけれど、
これをゆるゆる登っていきますと、やがて茅葺き屋根の本堂に到達。
苔むしたところが古刹らしさを感じさせるではありませんか。
何でも「大化の改新」で知られる大化年間(645~650)の頃の開山と伝えられ、
天平期(729~749)に行基が「塩船」と名付けたということでもあるとなれば、
文字通りの古刹ということで。
とまれ、ささっとお参りを済ませて本堂裏手へと続く道を進んで行きますと、
やおら視界が開けて「なるほど、ここがつつじの名所であるか」と。
色とりどりのつつじが咲いて、母親の曰く「まあ、きれい!」と。
例によって携帯電話のおまけ機能ではいいお天気の余り光がとんだ具合になって、
てかってばかりですが…。
なんでもこのあたりには「約20種、2万本のつつじが植栽されて」いて、
種類によって順々に見ごろを迎えるようですけれど、
今年は日中に気温の上がる日が続いたせいか、
遠目にはいいものの、近付くと「もう終わりだなあ…」というようすでもあるような。
ではありますが、両親には適度な運動と目の保養にもなったようで、
また脇にあった薬師堂はぼけ封じの祈願所とあって、こちらにもお参りすることで
けっこうな満足感を得ていたようでありますので、何よりであったのではなかろうかと。


