…ということで、先週ほどではないにせよ妙に気温の上がった一日と

冷たい雨のじょぼじょぼ降る一日を埼玉県は秩父方面で過ごしてまいりました。


「先月に富士五湖 を巡ったのと同じ面々となりますと、目的のほども想像されようかと…」と

前もって書きましたところからすれば、想定外とまではならないでしょうけれど、

それにしてもちと「秩父エコロジー紀行」とは大袈裟かも。

まあ、どのような話になって参りますか、そのあたりは後ほど(「美の巨人たち」の小林薫風)。


でもって、東京から秩父方面へ向かう国道299号という一本道の途中、

(今回も車便乗でしたので、西武秩父線にも秩父鉄道にも乗れなかった…)

もうほとんど秩父市が目の前という段階ですが、ちょいと立ち寄り。

行き掛けの駄賃というやつですな。


「道の駅果樹公園あしがくぼ」裏の山道をだらだらと登って行くことしばし。

東京、といっても住まっているのは多摩ですが、そこよりもさらに気温は低めで、

ところどころに残雪が見られましたですが、この冬はやはり気温が高めということもあり、

雪は少なめのようですね。


トンネルから顔を覗かせる西武秩父線


西武秩父線のトンネルが見えるあたりに到達しますと、
お目当てのスポットはもう目の前。

目指したのは「あしがくぼの氷柱」でありました。


あしがくぼの氷柱2016


遠目にはただの残雪にしか見えないところでありますが、

近寄ってみますと雪ではなくって氷なのだと判別できるのですなあ。


やっぱり氷です


最初は純朴に「こんな自然の造形が?!」みたいに思い掛けたですが、

沢筋とはいえ、これほどの広がりをもって凍るはずもなく、

こういっては何ですが、地元の方々が丹精込めて氷を育て上げて造ったものを披露する

観光イベントということで。


秩父エリアにはこの「あしがくぼの氷柱」と他に2カ所、

大きな氷柱を冬の呼び物にしているところがあるのだそうでありますよ。


まだまだ2月で、例年ならばカチンカチンの氷の造形が見られるところなのでしょうけれど、

この日も気温はぐんぐん上昇中で、融けていくさまの窺えるのがちと痛々しいというか…。


融けていく、融けていく…


自然のなせる業には、そうそう人は太刀打ちしかねるような気にもなりますが、

一方でこれもまた春の足音でもあるのかなと思ったりも。



とまれ、やっぱりここらは多摩よりも寒いのだと再認識した行き掛けの駄賃を後に、

秩父へと進んでいくのでありました。


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