お待たせしました…といって「富士五湖紀行」との冠をかぶせつつも、
すぐには富士五湖に到達しないのでありまして…。


先乗り組とは甲府 で合流予定とは先にも申しましたとおりでして、
連休中日の朝は甲府からスタートとなるわけですが、
どのような行程であるのかは詳しく聞いておらないものですから、
「まずどこへ?」と尋ねると「こめくらやま」と思いも寄らぬ答えが。


米倉山とはちょうど甲府から富士五湖方面へ抜ける道筋近くにあるようで、
今回企画の元締めは環境の関係、再生エネルギーの関係に興味津々であるところから、
「米倉山太陽光発電所はぜひとも寄りたい場所」だということで。


まあ、自ら運転することがない(ペーパードライバーでして…)からには
あなた任せ状態なわけですが、個人的にも全く興味がないわけでなし、
果たしてどんなところであろうか?とは思いましたですよ。


甲府の街なかからしばらく車を走らせて、
やがて明るい山の斜面をうねうね登っていったところに米倉山太陽光発電所はありました。


米倉山太陽光発電所の太陽光パネル


登って行く途中から見え始めましたけれど、
辺り一面(とはいささか大袈裟ですが)太陽光 パネルに覆われているのでありますよ。


あたりは一面に太陽光パネルが…


敷地の周辺を巡る遊歩道を歩いて見ても、やっぱりパネル、パネル、パネル…です。


あっちもこっちも太陽光パネル


唐突にヤギに出くわしたりしますが、これはパネルが太陽光を受ける邪魔にならないよう
除草をヤギにお願いしている(まあ、食べてくれるのでしょうね)のだとか。


太陽光発電所ではヤギもひと役かっていて…


山梨県と東京電力株式会社とが共同で建設したという米倉山太陽光発電所、
全体像はこんな感じであるのだとか。


こめくらやまメガソーラー


山梨県の公式HPによると、こんな紹介がなされておりました。

山梨県では…全国有数の日射量を有している地域特性を活かし、太陽光発電などの再生可能エネルギーの導入や普及に取り組んでいます。
米倉山太陽光発電所はその中核をなすものであり、一般家庭3,400軒分の年間使用電力量に相当する約1,200万kWh(キロワットアワー)の電力を一年間に生み出し、約5,100トンの二酸化炭素排出削減効果を見込んでいます。

米倉山で見渡す限りは確かに日当たり良好てな気はしますけれど、
「全国有数の日射量を有している地域特性を活かし…」という部分は、

山国である山梨県の言う「全国有数」とはどれほど?と。


ですが、これが調べて驚いたことには、

全国都道府県の日照量(あるいは日照時間)を比べたサイトを見ると、
どこをどう見ても山梨県が日本一の日照量(日照時間)なのですなあ。いやあ、知らなかった。


ゆめソーラー館やまなし


というところで、今度は発電所のPR施設である「ゆめソーラー館やまなし」を覗いてみることに。
「地球温暖化対策や再生可能エネルギーなどについて学習する場を提供」するとして、
施設名をいかにも子供の社会科見学向けにしているにも関わらず、
展示内容に歯を立てる怪我をする(つまりは歯が立たない)ところがありそうです。


ビデオ解説の「なぜ太陽光で発電できるのか」という根本的なところからして、
「うむむ…」となってしまうあたり、子供にも文系頭の大人にも意見を聴いて

やさしく仕立ててもらいたいものですが、これ以上は無理…なのだったりして…。


ただ、電力供給の点では、どのように(何によって)発電するかも大事な問題ながら、
どうロスを失くすかという点では送電、蓄電の点もまた課題でありますよね。

そうしたときに、館内に模型展示のあった「水素電力貯蔵」の説明には「なるほどなあ」と。

水素は電気から作ることができ、電気を発電するための燃料としても使用することができるため、水素をつくり貯蔵することは電気を貯めることと同じになります。

使う以上の電力供給ができるときに水素を作って蓄えておくことは、
電気そのものを蓄えておくことに繋がるわけですなあ。


水素の貯蔵、しかもそれが大量になるかと思えば、

ちと扱いの難しさが気になるところですけれど、
おそらくは核燃料・核廃棄物ほどの厄介さはないでしょうから、
従来路線とは違う方向をとるかどうかは
舵切りの問題に思えてきますですねえ…。


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