雪に降り込められて孤立!なんつうことも幸いにして無く、那須から帰ってきたですが、
こたびは全てが他人任せで、たどり着いてみれば宿はこのようなところでありました。
車が入れる終点の駐車場から雪の山道を400mほど下っていくと到着。
北温泉旅館という、山中の一軒宿でありました。
雪に埋もれてしまうと、今申し上げた以外のアプローチがあるのか?と思えるところながら、
本来は「岐多温泉」と呼ばれて、分岐点が多い場所てな意味であったそうな。
となると、山間ではあるものの、古くから交通(抜け道?)の要衝であったのかもしれませんですね。
ご覧のように建物は建て増しを重ねたふうで、内部はあたかも迷路のよう。
それが江戸・安政期に建てられたところと明治の建物、昭和の建物を結んでいるという。
由緒はいろいろありそうでありましたですよ。
で、その由緒のひとつというには新しすぎますですが、
もしかするとこの写真をご覧になるとピンと来る方がおいでになるかも。
映画「テルマエ・ロマエ」で使われておりましたですねえ。
ここは完全にひと目に晒されておりますので、水着着用で入ることになってましたが、
あいにくも何も予備知識無しとなれば、当然に用意をしてあるはずもなく…。
ですが、以前出かけた福島の土湯温泉ともども、
期せずして「テルマエ・ロマエ」で使われた温泉にまた縁があったかと思いましたですよ。
とまれ、そういう宿でいくつかあるお風呂をわたり歩き、
(といっても、日帰り温浴施設みたいに何々風呂てなのがたくさんあるのではないですが)
後はさしてすることもなく、ひたすら友人たちと話をしながら酒を飲むばかりでありましたので、
湯疲れといいますか、飲み疲れといいますか、ちと尾を引いている感じ。
だもんですから、今日のところはこのへんで。
と、おしまいにしようと思って、思い出したですが、
もしかして秘湯的雰囲気に「行ってみようかな、北温泉」と思った方がおいでとして、
ちと予備知識を。
風呂場は露天を含めていくつかありますけれど、どこにも洗い場らしき部分が見当たりません。
石鹸もシャンプーも置かれてはおらず、ましてカランもシャワーも備えてありません。
ですから、身体を洗う、髪を洗う…ということをしている人は皆無でありました。
また、バスタオルは持参する必要がある(帳場で買うことはできますが)ことも
気にとめておいた方がいい点でしょうか。
手ぬぐいサイズのタオルは一人ずつにありますけれど、
湯冷め防止にはバスタオルがあった方がいいですよね。
少々のご案内でありました。