先ごろ忽然と姿を消したとされるマレーシア航空機はどうなったのですかね。
一番安全な乗り物とも言われる飛行機ですけれど、
一朝事があると大惨事必至というのがまた飛行機でもありましょう。
と、やおら話が変わるようですけれど、
かつての上司がこの年度末で定年退職となるのですね。
あれこれ話をする中で、この年代くらいまではそういうところがあるのか、
これまで仕事に邁進してきた結果として、未だ海外に出たことがない、
国際線の飛行機に乗ったことがないのだと聞いたのですが、
どうやら行きたいところがないわけではないらしい。
具体的にどこで何をする…てな話も出ましたから、
やはり思い付きというよりは長い間機会を伺っていたのかもしれません。
ですから、今後時間にゆとりが出来るようになると、
こりゃ本当に出掛けるかも知れんと思ったものですから、
規模のどでかい送別会やら贈り物(?)やらの陰でこそっと
個人的に餞別の品を渡すことに。
ものは「航空安全祈願」の御守りであります。
ということで、飛行機の話につながりました。
さて御守りをどこで調達するかでありますが、
「旅行安全」「交通安全祈願」みたいな御守りは
だいたいどこの神社仏閣にもありますから特別なものではない。
そこで出掛けたのが、台東区竜泉にある龍光山正寶院。
正月に下谷七福神
を廻った中の恵比寿様でしたので、
その時に御守りを買っておけば良かったんですが、先に聞いた話は後のことでして。
で、それでも何故ここ?でしょうけれど、
正式名称は龍光山正寶院であるとしても、普通は誰もそうは呼ばない。
一般に「飛不動」(とびふどう)として親しまれているのでありますよ。
やはりこの謂われにも触れておく方がよかろうと思いますので、
門前の解説板から引用させてもらうとしましょう。
本尊は木造不動明王坐像で、「飛不動」の通称で知られている。名の由来は、昔、当寺の住職が大和国(奈良県)大峰山に本像を持って修行に行ったところ、一夜にして当地へ飛び帰り、人々にご利益を授けたところによると伝えられている。近年は航空安全の守護神として有名になり、空の安全を祈願する参詣者が多い。
ということで、航空関連業界筋では夙に有名でありまして、
願い事を託す絵馬にしても、ここで見かけるものはおよそその筋のものなのですね。
ハイテク機器を操り、また花形職業とも受け止められるところのある航空業界ですが、
「パイロット試験合格」、「客室乗務員になれますように」と実に地味に地道に願掛けを
しているのでありますなあ。
とまあ、そうしたことから航空安全を祈願するならばここ!と決めて、
「飛行護」という御守りを分けてもらって参りましたですよ。
何とも旅行に携帯しやすいふうではありませんか。
退職する元上司もこれならきっと旅立つときには持っていってくれるのではなかろうかと。
そして、ついでに自分用にもひとつ。
餞別と同じものというわけにもいかず、こちらは小さな飛行機の付いたストラップ・タイプ。
自分用といっても、差し当たりどこへということもありませんが、
これを手に入れたからにはゆるゆると目論見を膨らませていくことにしますかね。