旺次朗とのとても大切な
出来事がありました。
何年経っても
おばあちゃんになっても
ずっといつまでも
ほんのちょっとでも
忘れたくないから
ここに書いておきます。
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9月4日月曜日
まぶしいくらいの晴れの日。
朝から旺次朗の息がかなり荒く
とても辛そうでした。
朝一で診察してもらおうと
夫の運転で病院に向かう途中
私は後部座席で
旺次朗を抱っこして
旺ちゃん大丈夫だよ~と
声をかけながら
ずっと背中を撫でていました。
すると突然旺次朗が
私の顔を見上げました。
その直後に
「お母さん、僕の手を握って」って声が
私の胸の辺りに聞こえました。
え?っとビックリしながらも
旺次朗の手を握ったら
荒い息が少し落ち着きました。
そのことにまた驚きながら
病院に着くまで
そのまま旺次朗の手を
そっとずっと握っていました。
そして病院に到着し
先生に旺次朗をお願いして
旺ちゃん、後で迎えにくるからね。と
何回も旺次朗に言って
病院を後にしました。
その帰り道に
さっきの出来事が不思議で不思議で
夫にも話しながら
寝不足で幻聴が
聞こえたのかもしれない。とか
勘違いだろなぁとか
思い込みで聞こえた気がするのかなとか
いろいろ思ったり考えたりしたんだけど。
結論は
旺次朗の気持ちが
私に届いたんだ。と。
それなら勘違いだなって
流しちゃいけない。
旺次朗がしんどい体で
頑張って私に送ってくれた
大切な気持ちだから。
旺次朗が最後に私に甘えてくれて
気持ちを届けてくれたんだと
信じてます。
そしてその日の夜から
旺次朗の意識は殆ど無くなってしまいました。
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旺次朗の大好きな
ぬいぐるみのウサちゃん
洗濯するから貸してーっと
お願いしても
キっとした表情で
「イヤだね!」って断固拒否する
旺次朗がとっても可愛かった。
ウサちゃん今も
旺次朗のベッドに
ちゃんと置いてあります。