宇宙線量が奈良時代に急上昇!超新星爆発!?屋久杉の年輪(樹齢1900年)から分析[名大チーム] | Jokeness Sharmillett

宇宙線量が奈良時代に急上昇!超新星爆発!?屋久杉の年輪(樹齢1900年)から分析[名大チーム]

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『<宇宙線量>奈良時代に急上昇 名大チーム分析

[毎日新聞 6月4日 2時0分配信]
放射性炭素濃度の測定に使った名古屋大の屋久杉=名古屋市千種区で、河出伸撮影

日本の奈良時代にあたる西暦774年から翌年にかけて、宇宙から飛来した宇宙線が過去3000年で最大の増加率だったことを、名古屋大太陽地球環境研究所の増田公明・准教授(宇宙線物理学)や中村俊夫・名大年代測定総合研究センター教授(加速器分析科学)らのチームが明らかにした。英科学誌「ネイチャー」電子版に4日掲載される。

宇宙線の急激な増加の原因は▽超新星爆発で放射線の一つのガンマ線が大量に放出された▽太陽の表面で大規模な爆発が起こって陽子が大量に放出された…などが考えられるというが、増田准教授は「原因は特定されておらず、より詳しい研究が必要」と話している。

チームは、樹齢1900年など2種類の屋久杉に取り込まれた放射性炭素(C14)の濃度を測って発見した。

C14は、宇宙線が大気と反応して作られ、光合成で樹木に取り込まれて年輪に固定される。チームは、既に明らかになっているC14の10年ごとのデータのうち過去3000年分を分析。0.3%を超える大きな増加があった3回のうち、詳しい測定がされていなかった西暦780年前後のC14の増加率を1年ごとに調べた。屋久杉の一部を削り、名大年代測定総合研究センターの加速器質量分析計で測定。その結果、774年から翌年にかけてC14が1.2%増えていることが分かった。通常の太陽活動がもたらすC14の年間変化率の20倍に相当するという。【河出伸】』


『屋久杉に宇宙変動の跡=奈良時代の超新星爆発か…年輪を分析・名大グループ

[時事通信 6月4日 2時8分配信]
鹿児島県・屋久島で伐採された樹齢1900年の屋久杉の年輪を分析した結果、奈良時代後期の775年に宇宙で何らかの変動があったことが分かったと、名古屋大太陽地球環境研究所の増田公明准教授らのグループが発表した。超新星爆発か、太陽表面で巨大な爆発が起きた可能性があるという。研究成果は3日付の英科学誌ネイチャー電子版に掲載された。
研究グループは1956年に伐採された屋久杉を入手。750~820年に該当する年輪を切り出し、年代測定の手掛かりに使われる炭素14を抽出した。
炭素14の量は、超新星爆発や恒星表面の爆発(フレア)で発生する宇宙線の量によって変化する。年輪の炭素14は、太陽の11年ごとの活動周期に応じて増減していたが、775年は20倍多く変化してい た。
この急激な増加の原因を、超新星爆発と仮定すると、地球の比較的近くで爆発が起きたことになる。太陽のフレアが原因とすると、通常の1000倍のエネルギーを放つ巨大な爆発(スーパーフレア)が起きた計算になるという。』


なるほど!屋久島で伐採された樹齢1900年の屋久杉が、揺るぎない生きた証人となるワケですネ♪
古代の地層や土壌を調べることで、当時の環境の変化や生態を知ることが出来ますが‥屋久杉の年輪からスーパーフレアを測定するとはビックリ!
遥かな過去から年輪を重ねる古代樹の意外な活用法に驚かされましたし、今後も素晴らしい樹木が生き永らえる環境を守って行きたいものですネ☆ (-_-)