「従う事が忠義じゃねえ。
本当の忠義は
・ ・ ・ ・
従うじゃなく慕う
気持ちから来るモンだ。
たとえば そーゆうのが……
花山の美意識
なんだろうな……」(清水次郎)
『バキ外伝 疵面~スカーフェイス~』2巻より
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『グラップラー刃牙』『バキ』『範馬刃牙』といった
格闘マンガの金字塔であるバキシリーズ。
そのスピンオフ作品が、今回紹介する
『バキ外伝 疵面~スカーフェイス~』です。
連載は『チャンピオンRED』でスタートしたものの、
突然の連載休止宣言! 多くのファンをガッカリ
させましたが、今年に入って『週刊少年チャンピオン』
にて待望の連載再開となりました。
主人公の花山薫は、バキシリーズでは主人公の
ライバルの一人として登場しました。
暴力団組織『花山組』の二代目組長は、
伝説の喧嘩師として裏社会の人間に恐れられています。
そんな彼の最大の武器は、天性の握力。
500円玉をひん曲げたり、トランプの束を指の形に
くり抜いたりと、その力は人智を超えています。
「努力して体を鍛えるのは女々しいこと」とし、
己の美学を貫き続けている男です。
今日の名言は、そんな花山の本質を評した言葉です。
花山組の母体である藤木組の5代目組長・秋田太郎を
花山はじつの父親のように慕っています。
それは単なる上下関係などではなく、
心の底からの敬愛なのです。
バキシリーズに登場する「最強」の象徴として、
範馬勇次郎という男がいます。
“地上最強の生物”と言われる彼は、生まれてこの方
一度として敗北を許したことはありません。
まさしく天下無双。つねに傍若無人にふるまって
いるのですが、彼のワガママは誰にも止めることはできないのです。
一方の花山も、勇次郎には劣るものの、
十分に化け物じみた強さの持ち主。
銃火器を相手にしようが、びくともしません。
しかし、彼はむやみやたらに暴力を振り回したりはしません。
藤木組だろうがなんだろうが、その気になれば簡単に
壊滅させることだってできるでしょう。
しかし、花山がそんなことをするわけがありません。
「慕う」存在には、絶対に忠義を貫き通す。
そんな懐の深さが、花山という男をさらに美しく見せるのです。
強さの中に優しさを秘めた花山は、まさしく男の鑑。
日本男児に生まれたからには、せめて心のありかただけでも
彼のようにありたいものです。
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