【千と千尋の神隠し】と僕の続き① | 怒りと感動ぼく日記LV7

【千と千尋の神隠し】と僕の続き①

【名前】







そう
【ハク】
にとっては



あの物語は
自分の【名前】を
取り戻すまでの旅であり
【闘い】
だった…
(`・ω・´)







千尋があの世界に
迷い込まなければ
【ハク】
が自分を取り戻すことはなかったに違いない…



千尋だって
同じだ



湯婆~婆の魔法で
名前を取られた千尋は
【千】
という呼び名にされてしまう…



物語の最初の方で
既に
千は千尋を忘れかけてしまう…



自分の本当の名前が千尋であったことを忘れかけてしまう



たいして時間が
経っていないのに…






それを救ったのは
【ハク】




《自分の名前を取られないように
千尋という本当の名前は大事に隠しておきなさい》



と教えてくれたハクのおかげで
千は
千尋という名前を、隠し通すことが出来た







千と千尋の神隠し…






このタイトル名は
【名前力】
というものを考えさせられる深い言葉ではないだろうか…
(`・ω・´)







名前には【力】がある



名前には【運命が宿る】







名前にはパワーがあり



名前には
【不思議な影響力】
がある







だから
湯婆~婆の魔法の力に
僕は圧倒された…



力で押さえつけるのではなく



【名前を奪う】ことで
【その人を操る】
という支配は



実に恐ろしい方法ではないだろうか…?
(((゜д゜;)))











ここで
【質問】
がある★



※今、このブログを
読んでいる
貴女の名前は
何という名前
だろうか…?







下の名前だ…







…その名前は
本当に
貴女の名前だろうか…?
(((゜д゜;)))











もちろん
両親がつけてくれた
大切な名前だ



誰かに取られたことなど
ないと思うだろう…






だが
もし
名前がなくなってしまったら



僕らは
僕らであり続けられなくなる



【自分が誰であるか
証明出来なくなる】
からだ…
(´・ω・`)







だから
誰かを支配するのに
名前を取り上げるやり方は
非常に効果的だ



刑務所が
名前を取り上げて
【番号】で囚人を呼ぶのは
支配しやすいからだ


番号で繰り返し繰り返し呼ばれるうちに


自我を失い
反抗心を失い
簡単に従ってしまうようになってゆく…
(´・ω・`)











だからこそ
自分の名前を
大切にして欲しい



一生付き合ってゆくのが
【自分の名前】だ







名前を奪われると
人生の迷い道に入って
出口が分からなくなってしまう…







既に
僕らは忘れているのかもしれない…
(´・ω・`)







人間として生まれてくる時に
【本当の名前】
を既に
忘れてきてしまったのかもしれない…







人生は
【一生懸命生きた後の死】を迎えた時
新しい名前で
新しい物語が始まってゆくのかもしれない…







それはきっと
とびきりの物語だ…






自分の名前を大事にしようと思う



【名前】は
【運命】と
きっと深く関わっている…
(`・ω・´)















【湯婆~婆と銭~婆】







【湯婆~婆】は
恐ろしく冷酷な魔女だ



名前を奪って
あらゆるものを操り


手下にしたハクに
ハンコを盗ませた



【魔女の契約印】








魔女の契約印には
【守りのまじない】
がかけてあり



ハクは
【銭~婆】の館から
命からがら
ハンコを盗み出すが


【守りのまじない

によって
命を落とす。







物語では
千尋が
たまたま
汚れた神さまを助けた時に
神さまから貰った
【泥団子】
を持っていて



それを
ハクに無理やり食べさせたから
なんとか
ギリギリ
危ないところで
助かったけど



本当なら
間違いなく死んでいただろう



何故なら
魔女のまじないは
恐ろしく強力だ



【まじない】
という字は
漢字でどう書くか
分かるだろうか?



そう、あの字だ…















【呪い】
(まじない)







つまり
【守りの呪い】
をかけられたハクは
あの時
100%助からなかった



それだけ
強力な呪いだった…
(((゜д゜;)))











僕はてっきり
【銭~婆】が
あの呪いを
かけたのだと
思っていた



魔女の契約印を
盗まれたくないから
恐ろしい呪いを
ハンコにかけたのだと思った



でも
物語を見る限り
呪いをかけたのは
【湯婆~婆】
のほうだったのかもしれない…
(´・ω・`)







物語の終盤で
千尋は
【銭~婆】の館に向かう



ハクを助けたい一心で
千尋は恐怖心と闘いながら
銭~婆のもとへと
向かう…



まだ10歳の千尋にとって
魔女の【銭~婆】の館へ行くということは
どれほどの怖さだっただろう…



『行ったらもう
戻って来れないかもしれない』
と人に言われても
千尋は
行くのをやめなかった



ハクを愛していたからだ…











僕は
【銭~婆】
という名前から



物凄い強欲な魔女だと
イメージしていた



ハクをあれだけ
容赦なく痛めつける恐ろしい魔女だ…



さぞかし
金ピカで
豪華な屋敷に住んでいるのだろうと
思っていた…



何しろ
【銭~婆】
(ぜに~ば)




金、金、金…



屋敷のあちこちに
金銀財宝が転がり



金にまみれた
豪遊生活を送っているに違いあるまい…
(`・ω・´;)











ところが
千尋がついた屋敷は
森の中に
ポツンと経っている
【小さな木の家】
だった…
(´・ω・`)







案内してくれたのも
家の入り口の柵の上に
1つだけ付けられた
【古びたランプ】




家の中も何1つ
豪華なものは
なかった…







銭~婆は
恐ろしい魔女なんかではなかった



確かに
湯婆~婆の【姉】

見た目も声も
そっくりな怖そうな魔女だけど



ずっとずっと
優しくて
懐の深い姉
だった…



【カオナシ】
を、引き取った時点で
僕は泣いた…







恐らく
湯婆~婆に
【働きたいものには
仕事を与えなければならない】
という契約を結ばせたのは
姉の【銭~婆】
だったのではないだろうか?







銭~婆は
妹の【湯婆~婆】を
憂いていた
(´・ω・`)



同じ姉妹なのに
どうもうまが合わないと嘆いていた…
(´・ω・`)







妹の暴走を見越して
姉は
あの契約を結ばせたのではないだろうか?



そして
その契約を無効にする為に
姉の館から
【魔女の契約印】
を盗み出したのではないだろうか…?











そう考えると
悪いのは
全面的に
【湯婆~婆】
ということになる



あの魔女は
恐ろしい力を持ち
人々の名前を奪い



世界すら支配しようとしていたのか?



どうしようもなく
【悪い魔女】
なのだろうか…?











ところが
実際はそうでもないのかもしれない



湯婆~婆に
豚に変えられたり
ススワタリに変えられたり



名前を奪われて
支配されていた人々は
沢山いたけれども



物語の途中
【殺された】人は
1人もいなかった☆


あれだけの力を持つ魔女が
1人も殺していないのだ…



少なくとも
物語の中では
死んだ人はいなかったと思う







(ハクだけは
ヤバかったから
その辺りは
グレーなんだけど…)







湯婆~婆は
悪い魔女には違いないと思う



ただ
それは
【強欲さ】からくるものだ







【銭~婆】という名前なのに
姉は全然強欲ではなくて
【湯婆~婆】のほうが
強欲極まりないのは


宮崎駿さんなりの
【皮肉】
なんだと思う…
σ(^-^;)







それに
【湯婆~婆】には



お金や宝石よりも
大事なものがある







自分の息子
【坊】だ…















【坊】



大きな赤ん坊の姿をした
【坊】は
いつも部屋の中にいて



機嫌が悪くなると
【大声で泣く】







坊を溺愛する湯婆婆は



その声を聞くと
すぐに飛んできて
坊をあやす…







坊はますます
甘やかされ
布団から出なくなった…



体はどんどん大きくなるのに



【坊の心は赤ちゃんのまま】だった…
(´・ω・`)







外に出るのを怖がり
変化を怖がる…







安全にこだわるあまり
自分の身を守ろうとするあまり



ワガママで
愚かな存在に
自分がなっていることすら
気がつかなくなっていた…



ばぁやは
いつも甘やかして
くれた



食事も
着るものも
遊ぶものも
全て
ばぁやが用意してくれた







本当は
少し自分で
やってみたかった…
(´・ω・`)



外にも出てみたかった…







でも
ばぁやが
外は危ないから
出てはいけないという



缶詰めのふたを開けるのも
スプーンを持つのも
ばぁやがやるという…







ばぁやが言うんだから
仕方ない



よだれかけも
ばぁやにつけて貰った



昼も夜も
ばぁやに変えてもらえばいい



ばぁやに全て
任せよう



ばぁやに全て
やらせよう







赤ん坊でいるということは
何て【楽】なんだろう♪







何もしなくていい



いつまでも寝ていていい



お腹がすいたら
泣けばいい



すぐにばぁやが
来なかったら
もっと大声で
泣けばいい



ばぁやは
何でも言うことを
聞いてくれる



当たり前だ♪



自分は偉いんだ♪



自分は偉いんだぞ♪










坊はいつしか
甘やかされた自分を制御出来なくなっていた



本当は
もう歩けるのに
布団の中から
出てこなくなった



本当は
もう喋れるのに
喋れるのが面倒だから
喋れないふりをした


そのほうが
いつまでも
ばぁやに甘えて
いられる♪



でも…



なんだろう
この気持ちは…











寂しい…
(´・ω・`)











坊は
1人ぼっちだった



そこに
千尋がやってきた







坊は千尋の細い腕をつかんで
脅しつける



『おまえ
ぼくと遊べ!』







千尋は嫌がり
外へ行かないといけないと懸命に話す



すると坊は
言う



『だめなんだぞ!


お外に出たら
【病気】になるんだぞ!』











千尋はそんなことないと
坊をさとす。



だが
坊は千尋の言葉を、信じようとしない



泣き出す坊
逃げ出す千尋



その後を追う坊



千尋を捕まえようとする坊







そこに
銭~婆があらわれて


「お前は少し
太りすぎだね★」



大きな【坊】を
小さな小さな
【ネズミ】
のような生き物に
魔法で変えてしまう★











続く