出演:マット・デイモン ジュリア・スタイルズ デヴィッド・ストラザーン
スコット・グレン アルバート・フィニー
(米・111分)
~あらすじ~
CIAの極秘プロジェクト「トレッドストーン計画」によって暗殺者にされ、同時に記憶を失ったジェイソン・ボーン。そんな彼の写真がイギリスの新聞の一面に掲載された。記事を書いた記者のロスは「トレッドストーン計画」に代わる「ブラックブライアー計画」の取材を進めていたのだ。失った秘密の鍵を見つけるため秘密裏にロスへと接触を図るボーン。だが、ロスはすでにCIAによってマークされていた・・・。
~レビュー~
ボーンシリーズの完結となる3作目。
はっきり言っておもしろい!
ここ最近のシリーズものの出来の悪さに、
いい加減、辟易していた今日この頃、
このシリーズは最後まで楽しませてくれました。
手持ちカメラや細かいカット割りの多様で、
人によっては酔って見ていられなくなるかもしれない、
というところが難点ではありますが、
あの緊張感とスピード感がなかなかいい。
完璧なまでの強さと知性を持ち合わせたボーンの、
一挙手一投足に終始釘付けになってしまった。
今回で欠落した記憶の全貌が明かされ、
記憶を取り戻すわけですが、
見終わった後、なんだか寂しい気もしてしまった。
ボーンの魅力は完璧なのに、
記憶がないという不完全さを持ち合わせているところだと、
ぼくは思っているのですが、
その最後のピースが埋められてしまったわけです。
これでボーンが見れなくなってしまうという寂しさ。
でもだからといってさらなる続編なんぞ、
絶対に作って欲しくないという葛藤。
スパイ映画といえば何といっても007ですが、
007とはまた違った意味で、
とても好きなスパイ映画シリーズとなりました。
~評価~
映 像:★★★☆ 爽 快:★★★★
役 者:★★★★ 総 評:★★★★☆
テンポ:★★★★★