精養軒のカレーライス@三越前 | [A] Across The Universe

精養軒のカレーライス@三越前

上野の老舗、精養軒は三越本店の向かいにもある。
値段設定のせいもあり、この場所にしてはランチを比較的静かな雰囲気で楽しむ事が出来る。

が、
この精養軒のカレーは食べる場所が違うのだ。
精養軒の裏の路地にある緑色のビニールの屋根の小さなプレハブの建物。知らないと、かーなーり怪しく、ショボいカレーショップ。見過ごしてしまいそうな佇まい。しかし、ここぞ精養軒のカレーが550円で食べられる楽園なのだ。
7、8人座れば満員のコの字型カウンター。
中には2人の店員さん。ご飯を盛る係りと、ルーを盛る係。2人とも精養軒の社員なのだろうか。
カレーがなくなりそうになると、インターホンで精養軒に連絡を入れる。

そのカレーはこちら。



銀色の皿に盛られている、若干甘めの万人受けするカレーである。ややガーリックが効いていて食欲をそそる。具はほとんどルーにとろけていて、肉がある程度。だから肉体労働者風の方がかっこんで食べるのにも適。とにかく、クセが全くないから嫌いな人はいないであろう、保守的なカレー。

生玉子は50円。ゆで玉子も50円。しかし、この店では生玉子比率が非常に高い。なぜなら、ゆで玉子は自分でむかなければならないから!初めて来た客がゆで玉子をオーダーして、自分でむくように言われたときのあの驚く顔を見るのも最近は楽しみだ。
私は甘い福神漬けが苦手なので、しその実があるのも好ましい。

なんてったって、精養軒の味が550円だから。