「 短時間正社員」という言葉をご存知でしょうか?


短時間正社員とは

●他の正規のフルタイムの労働者と比べて、所定労働時間(所定労働日数)が短い正規の労働者であって、次のいずれにも該当する労働者です。

 ①期間の定めのない労働契約を締結している者

 ②時間当たりの基本給及び賞与・退職金等の算定方法等が同一事業所に雇用される同種のフルタイムの正規型の労働者と同等である者


● 短時間正社員の働き方の例

  ・一日の所定労働時間を短くする(例:1日5時間、週5日勤務等)

  ・一週間の所定労働日数を短くする(例:1日8時間、週4日勤務等)


一般的には短時間正社員は以下の3タイプがあり、従業員の事情に応じて活用されています。

● 正社員から短時間正社員へ一時的に移行

  例)育児や介護のため、一時的に短時間正社員として働くタイプ

●正社員から短時間正社員へ恒常的に移行

  例)地域活動への参加、健康や体力面への配慮のため、恒常的に短時間正社員として働くタイプ

●パートから短時間正社員へ恒常的に移行

  例)パートタイマーから正社員に登用され、恒常的に短時間正社員として働くタイプ


短時間正社員の活用メリットとして

  1. 優秀な人材の獲得につながる。
  2. 従業員(特に女性従業員)の定着率が向上する。
  3. 採用コストや教育訓練コストが削減できる。
  4. 従業員のモチベーション向上につながる。
  5. 外部(顧客や社会)に対するイメージアップにつながる。

などがよくあげられます。


厚生労働省でも「ハーモ」と「モニー」というキャラクターが短時間正社員制度の運用に関する具体的な課題・対応方策のツボを対話形式のコラムを掲載しています。


企業は多様な人材を活用し、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活のバランス)の実現が叫ばれています。

大手企業だけでなく、中小企業も同様にワーク・ライフ・バランス等を考えなくてはならない時代になってきたのかもしれません。


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