“六甲のおいしい水”がハウスからアサヒへ長年かけて育て
たブランドが売られていく何か寂しい様な気もするが、飲料メ
ーカーへ嫁入りした方がこの商品の為、なのかもしれない。ハ
ウスは、やはり、カレーやシチューのメーカーその分開発費に
回して新しいカレーやシチューを店頭に並べた方が良いのかも
しれない。
アサヒビールは8日、ハウス食品のミネラルウォーター事業
を買収することで合意したと発表した。買収時期は5月末で取
得金額53億円。少子化を背景にビール系飲料市場が縮小傾向にある事から、ハウスが「六甲のおいしい水」ブランドで手掛けるミネラルウォーター事業を取得、競争が激化しているミネラルウォーター事業の一段の成長を目指す。
アサヒは子会社のアサヒ飲料を通じて同事業を買収する。ペットボトル(2㍑容器)の製造を担う六甲工場(神戸市)、灘採水場(同)の土地、建物も合わせて取得する事業に携わる社員約20人は引き継がず、ハウスがグループ内の配置転換で対応する。
アサヒは1993年にミネラルウォーター事業に参入、現在は「富士山のバナジュウム天然水」ブランドで事業を展開する。同事業を展開する。同事業の売上高は約100億円(2009年)で、「六甲のおいしい水」ブランドのハウスの事業を買収すると2倍強の売上高約220億円にまで拡大する。
事業規模では買収後、アサヒは4位に上がり、ミネラルウォーターの販売市場(数量ベース)でのシェアは3%~10%にまで上昇する
。規模拡大により原料や資材調達などで価格交渉力を引き上げコスト競争力を向上、販売合戦が激化しつつあるミネラルウォーター市場での生き残りを目指す。
一方、ハウス食品のミネラルウォーター事業は大手飲料メーカーとの価格競争に巻き込まれて収益が低迷。販売量も落ち込み、同事業の09年3月期の売り上高は122億円と07年3月期に比べ2割強減った。
今後も苦戦が予想されることから、同事業から撤退し、主力の加工食品や」健康食品に経営資源を集中することを決めた。