真紅王 第一章 ① | ★俺を殺したって★何もないぜ★

第一章 ①「謎の敵」


キーンコーンカーンコーン


「お! よう炎獄!」 「よ・・・」 韻極と炎獄の会話はいつも短いのだが

他の奴が話しかけると

「よう 炎獄」 「・・・」 「なんだ・・・無視かよ」 といつもどおり炎獄は無視してしまう


韻極とは最高の親友であるせいか いつも話かけられるようだ


「あ おはよー 桃ちゃん」 「おっはよー 蓮ちゃん」 森羅と蓮も最高の親友同士である


蓮が虐められると 森羅が助ける 森羅が勉強できずにいたら蓮が助ける


炎獄がわからないことがあったら いつも韻極が助ける 韻極がなやんでいたら 炎獄が相談に乗る


ガラガラ と先生が入ってきて

「はーい これから授業を始めまーす」と言って 一同の勉強が始まった


一時限目 国語


二時限目 理科


三時限目 数学


四時限目 数学


五時限目 社会


六時限目 国語


時はどんどん過ぎていき そして・・・

「それでは 本日の授業はここまで!」


と先生が言ったとたん


ドカン!


「ん?」炎獄が何かに気付いたようだ


炎獄が先生の前を横切って 廊下に飛び出した


「炎獄君! 危ないですよ! 早く戻ってきなさい」と先生が言ったが 炎獄は聞き入れなかった


「・・・みんなの命が・・・かかっている・・・」 炎獄がそう言うと 窓から 運動場に飛び降りた

韻極が「しゃあねえ 俺も行くしかないようだ」と言って飛び降りると 「あたしも行かなきゃ」と蓮も飛び降りる

「待ってーー」 森羅も飛び降りる


と なると 先生はもちろん「危ないでしょ!」 と四人に注意

しかし・・・運動場には知らない人が一人だけいた


炎獄は「あいつが校舎を壊してる・・・」 韻極も「俺もそう思う」

蓮と森羅は状況が把握できないままだ


「いくぞ!!!」 と炎獄が言うとともに 四人が一斉に襲いかかる

「炎獄!ノヴァドラゴン!」 炎獄が炎の装備を身にまとい 炎獄の槍を持った

「天空!ガトーバローラル!」 韻極が天の装備を身にまとい 天空の剣を持った

「海底!ドリラードファイン!」 蓮が海の装備を身にまとい 海底の杖を持った

「嵐風!ウィングバギーレ!」 森羅が嵐の装備を身にまとい 嵐風の篭手を装備


「邪帝・・・ゲイルドザーナ」 謎の男が闇の装備を身にまとい 邪帝の刀を持った

「こいつも俺らと同じ選ばれし者なのか?」韻極が疑問に思うと

「同じ選ばれし者でも 俺らの学校の校舎を壊すのは言語道断!」炎獄はもはや怒りに満ちていた


四人で戦っているが いっこうに勝負はつかない・・・

「ハァハァ・・・お前 いったい何者だ」と炎獄が聞いた

「・・・」 男は答えない・・・そして手を差し出すと・・・蓮が操られたかのように男の方へ行った

「危ない!レン!」 森羅が蓮を連れ戻そうとすると 何かの壁でぶっ飛ばされた

そして 蓮は謎の男とともに消えた・・・


「・・・みんな・・・レンを探すぞ」いつもは冷酷な炎獄でも最高の親友が連れ去られると黙ってはいなかった


「それじゃあ 行くか」 韻極はそう言った



②に続く