女の人は女性らしさを忘れたのか@とと姉ちゃん | 政近準子リアルな服装の力を伝えるパーソナルスタイリスト

女の人は女性らしさを忘れたのか@とと姉ちゃん

あたりまえの暮らしがいかに大切か。

戦後を生きる女性達の道しるべ。

貧しくとも、暮らしの『知恵』で豊かに暮らす。
共感の 朝の連続テレビ小説。

「まずは 服から戦ってみる必要がある。
少しでも綺麗な服を着て 暮らしが豊かになるように・・・」
(とと姉ちゃん 本日放送のセリフから)

暮らしの手帳創業者 大橋鎭子の生き方をモチーフに
現在放送中のNHK朝のテレビ小説「とと姉ちゃん」。

戦後間もない時期、日本国民中が食料もままならず
生きていくに必死な時代
主人公の小橋ツネコ(ドラマ上の名前)は出版社を立ち上げ
失ってしまった『あたりまえの日々の生活』の中に 
豊かさを見出していく。

下着の特集から始まった一冊目は
服を着るにはまず、下着がいる。
着物を着ていた国民には、洋服を着るための下着すらない
というところから 下着の作り方、パターン(型紙)まで
掲載した『スタァの装ひ』は即完売。

3冊目からが本格的な【暮らしの手帳】となっていくようだ。

「戦争に負けて日本の女は汚くなった!!女らしさを
捨てたのか!」
とドラマ中 女性同士がものを取り合い、空しく叫ぶ女性の姿はリアルだ。

ええ 戦後以上に 今の日本女性達の方が
もっと汚くなった。服装はそれなりになっても精神はどうか。
暮らしに知恵はあるのか。自分自分で醜くなった世の末を
感じるのは私だけか?
(この辺りは自分の考えなので また次回にでも)

自分達は本を出すことが戦いであると
26歳のツネコは 天才編集者花山氏(暮らしの手帳編集長)と
立ち上がることになる。

このドラマ 最近になって特に見逃せない迫力と夢がある。

そして大切なことを呼び覚ませてくれます。

私は今 ファッションではなく
『装力』を世に広めているわけですが
この『知恵』という考え方はメソッドの最最強柱の一つ。

知的装力 という言葉を幾度も講演でも教科書でも
語っているが このドラマを見ながらも
大切なことは「永遠不滅」である、と感じるわけです。
もちろん 「現代に受け入れられる進化は必要」であるが。

私も戦う。
著書意外に このことを学ぶ教科書を本気で創り、その内容は
いずれ装力の百科事典の様にせねばならないでしょう、
と思っている。
生きていくに必要な知恵として。
小さな喜びの発見の積み重ねが美しいということを。

世に遺し伝えていく人材育成は不可欠、とおもうのは
大橋氏と いや こういうことを感じる人々にとって
きっと同じ思いだから。それを一般へ広めるという使命。
これはもう 途中で投げるわけにはいかないのよね。

とと姉ちゃん
今からでも多分十分 話の筋は理解できます。
暮らしの手帳が好きな雑誌であるだけに余計に おすすめ。
(政近が持つストック本の中に 暮らしの手帳は非常に多い。)

画像は個人的に次女の「まりこ」が好きなので
彼女も写るものにした。(まぁ個人的な好みでして)

______

朝ドラと大河ドラマは視聴率や世間の評価がどうであれ
必ず見るようにしているのだが
とと姉ちゃんも真田丸も、なかなか面白く。
いや面白くなってきた、という感想。
何故必ず?とよく聞かれるのですが まず職業的に
NHKさんが集められる時代背景がある衣装には
唸るものがあるんです。
時に半端ない「よく探したな」というものもあり
服装のプロとしては「おしゃれなコーディネート指南」なんて
誰でもできると思っていましてね。

あたりまえですが「服装は歴史と共にあるもの」で
そこを落とし込めていない限り
お洒落を語ってもペラペラなんですワ//

他にも理由は多々あるけれど
FBもスタイリストとして『公』やっていますので、理由は
これかなと。
_____

さて このような感覚を次の本と次々の本にそろそろ
生かしたいと思い書いている。
こちらは教科書ではなく、出版社さんからご依頼いただいている
9冊目、10冊目の本です。

多くの皆様の手に渡りますように。