JJです。
昨日の朝、「HIV感染した献血者の血液が、検査をすり抜けて、他の患者さんに輸血されてしまった。」というニュースを読みました。
以前、記事として書いたかもしれませんが、HIVの場合、感染してから、徐々に、血液中のウィルスが増えていくため
感染初期のウィルスが少ない時期に献血した場合、血液を検査しても、感染を見つけることができない可能性が、どうしても残ってしまう。
さらに、献血された血液の安全確認の検査を、ひとりひとり個別に実施すると、コストと、時間がかかるため、2003年度までは、献血者50人の血液を、まとめて検査していた。
まとめて検査しても、感染を見つける精度が落ちないなら、それでもいいんですが、まとめると、精度が落ちてしまう。
精度が落ちること、それは、事前にわかっていた。だから、2003年、50人まとめて検査体制で、すり抜け事例が発生してしまった。
この時、対策を詰め切ることができなかったんでしょうね。。。
2004年から、20人まとめて検査体制に、改善してきた。とのことですが、今回のすり抜けは、2003年以前と比べて、確率が低くなっていただけで、可能性としては、あり得ると、事前予測できていたのでは、ないのでしょうか?
行政側としては、献血前のアンケートで、きちんと申告してくれれば、防ぐことができます。ということなんでしょうが
悲しいですが、善意を前提とするには、無理がある。ということでしょうか・・・。
----以下、ニュース記事からの抜粋---
HIV血液、2人に輸血=検査すり抜け、感染を調査
エイズウイルス(HIV)に感染した献血者の血液が、日本赤十字社の検査をすり抜けて患者2人に輸血されていたことが26日、分かった。厚生労働省が輸血された人の感染の有無を調査している。検査をすり抜けて輸血されたのは2003年以来。 (時事通信)