ストーリー
南北戦争勃発直前のアメリカ南部。奴隷のジャンゴ(ジェイミー・フォックス)が、元歯科医のキング・シュルツ(クリストフ・ヴァルツ)に銃の手ほどきを受け、賞金稼ぎで荒稼ぎ!へんてこなコンビが涼しい顔して、お訪ね者を次々殺しまくる。
ジャンゴの目的は、ただひとつ。彼の自由と妻ブルームヒルダ(ケリー・ワシントン)を奪った白人に復讐し、妻を取り戻すこと。
妻が農園の領主ムッシュ・キャンディ(レオナルド・ディカプリオ)の元にいることを突き止めたジャンゴ。だが、キャンディは部下のスティーブン(サミュエル・L・ジャックソン)と、奴隷たちを鍛え上げ、互いに闘わせて楽しむ極悪人だった。
妻を取り戻すための “生きるか死ぬか” の壮絶な闘いが始まる--。
予告編
http://youtu.be/VYQDZ7ofEFA
タランティーノ監督が「いつかは西部劇を撮りたい!」と、思い続けていたものがついに実現。
主人公は黒人の奴隷、という前代未聞の設定で。
奴隷となっていた黒人が、賞金稼ぎの白人に助けられパートナーになり協力して、奴隷となっている妻を奪還する。
簡単に言うとそんな話なのですが、
ジャンゴの妻ブルームヒルダはドイツ系移民の奴隷として育ったのでドイツ語が話せる。
キング・シュルツもドイツ出身。
キング・シュルツは奴隷制度を良く思っていない(黒人に対する偏見もない)。
スティーブンは、親の代から白人の召し使いだったため、白人に魂を売ってしまった(ように見えた)。
・・・というような細かい設定。
そのため、黒人のジャンゴと白人のキング・シュルツは真のパートナーとなり、ジャンゴとスティーブンは黒人同士なのに憎しみ会うことに。
ジャンゴは妻の救出に一度は失敗しますが、執念の復讐の末、最後には妻を助け出すことに成功します。
ただし、途中で大きな代償を払うことになるのですが。。。
キング・シュルツは、いい奴だった。
スティーブンも、実はいい奴だったのかもしれない(ジャンゴを助けたのでは?と思えた場面があった)。
ジャンゴとキング・シュルツは、まともな人間だった。
あの時代のアメリカだから、何が正義なのかはわからない。
ムッシュ・キャンディだけは本当に異常な人間だった。
レオナルド・ディカプリオはいい演技してたけど、レオナルド・ディカプリオじゃなくても。
他にもっと適当な俳優がいたんじゃないかな。
ガン・アクションはかっこいいんだけど、ややグロい場面もあるのでそこは要注意。
タランティーノ好きなら観るべし!
ディカプリオ好きは観ないほうがいいかも(あまりにも嫌なやつの役なので)。
「なんか面白い映画ないかな?」という人には、他の映画をおすすめします。
世界にひとつのプレイブック http://playbook.gaga.ne.jp/ とか、
ライフ・オブ・パイ http://www.foxmovies.jp/lifeofpi/ とか、
レ・ミゼラブル http://www.lesmiserables-movie.jp/ とか、
アルゴ http://wwws.warnerbros.co.jp/argo/ とか、今なら面白そうなのがたくさんあるから。
南北戦争とか奴隷制度とか、そのあたりの話は、リンカーン(4/19公開) http://www.foxmovies.jp/lincoln-movie/ を待ちましょう。