「それはなぜですか?」にうまく答える方法 | 実習記録に振り回されない看護過程の学び方

「それはなぜですか?」にうまく答える方法

いつも、ありがとうございます。ローザン由香里です。


あっという間に、帰国して1週間が過ぎようとしています。。。ヒィー


初めて、ひとりの時間ができて、久しぶりにブログを書きます。
というわけで、先日のセミナー後に頂いたご質問を、シェアしましょう♪


アセスメントのなかでは、「なぜ、そのような状態になっているのか」
その理由を述べることがあります。


その理由がわからないとき、どうしたらいいのか???



アセスメント




よく、記録に一部分に線を引かれて、「なぜ?」
なんていうコメントが書かれていることってありませんか。


理由を聞かれている、ことはわかっても、
その理由が何かがわからない。。。だから、書けない。。。


というときは、コレ!


この患者さんの場合、なぜこのような状態になっているのか?ではなく、
このような状態になる、一般的な理由には、どんなものがあるか?を調べる。



そして、一般的な理由のなかから、患者さんに当てはまるものを、
すべて選ぶ。


ポイントは、一般的な理由を使う。
そして、そこから選ばず、すべてを選ぶ、という点。


生じている症状や、起きている状況というのは、
あるひとつのことが原因でおきていることもありますが、
多くの場合、さまざまな異なることが絡み合っています。


っで、その絡み合っている様子というのは、外からは見えないことが多いです。


ですので、
アセスメントの段階では、可能性のある理由として、すべて挙げます。


その後、その結果看護問題として取り上げると、
看護計画では、「理由」となる事柄を減らす、もしくは取り除く、というケアが
含まれます。


※こういうことが原因で、こういう状況になっている、のであれば、
その状況を改善するために、原因を取り除く、という考え方です。


そこで、減らす、取り除く、というケアをしても、変化や成果がない場合は、
それは原因として考えにくい、と判断したらよいです。
(この判断は、SOAPのAにあてはまりますね)


原因不明、ということもありえますので、
sei原因がひとつである、と決めつけない
sei明らかな原因がある、と決めつけない


ことが、ポイントです。


ここを決めつけてしまうと、「コレ!」という原因が見つかるまで、
調べ作業をすることになります。
「コレ!」という原因はないのにもかかわらず。。。






アセスメントのなかで、ある状況・症状が起きている理由がわからないとき、
例)なぜ、血圧が高いのか? なぜ、栄養状態が悪いのか? など


患者さんの疾患、患者さんの状況から始めるのではなく、
血圧を高くする因子はなにか?どんなときに、血圧は高くなるのか?
栄養状態を悪くさせる因子はなにか? どんなときに、栄養状態は悪化するのか?
一般的な原因を調べる!


っで、可能性のあるものすべてを、挙げましょう。





決めなくていいことを、決めようとして、
悩まなくていいことに、時間をかけてしまうことを、時間のムダ使いといいます。。。


やるべきことだけを、やりましょう。ウインクスマイリー
(↑実習中に寝る時間を作るための、合言葉です!)