看護過程のルール | 実習記録に振り回されない看護過程の学び方

看護過程のルール

●看護過程のルール

いつも、ありがとうございます。ローザン由香里です。sheep*

アセスメント、長期目標、短期目標、計画が独立している、と指摘されたのですが、どこをどうしたらいいのかという、具体的なことは教えてもらえませんでした。


看護過程には、6つのステップがあります。
そして、これらのステップはつながっています。

看護過程


6つのステップで展開していない場合も、ステップ間につながりがない場合も、
患者さんに合ったケアを見極めることができません。

今回のご相談メッセージの中にある「独立している」 

これは、イコール、
「アセスメントと、長期目標と、短期目標と、計画がつながっていない」ということです。
(だと思います)




では、これらが「つながっている」というのは、どういうことを言うのか、といいますと。

次の3つの点を、ゆっくりと、ゆーっくりと読んでください。

しかく 看護計画は、看護目標を達成するためのプランです。
しかく 看護目標には、2種類あります。
長期目標は、看護問題が解決された状態で、
短期目標は、長期目標を達成するために段階的にクリアする目標です。
  
しかく 看護問題は、アセスメントによって、明らかになります。


それぞれのつながりを、うっすら感じて頂けましたでしょうか。



実際に看護過程を展開する作業手順で、説明し直すと、こういうことです。

1 アセスメントをする
2 アセスメントの内容をもとに、看護問題を明らかにする
3 明らかになった看護問題が解決された状態を、長期目標として設定する
4 長期目標を達成するために、
段階的にクリアする目標を、短期目標として設定する
5それらを解決するためのプランをたてる





さらに、細かい行動レベルで説明しますと、

1 アセスメントをする
2 アセスメントを書いた記録用紙を見ながら、看護問題を確認する
3 看護問題を書いた記録用紙を見ながら
その問題が解決された状態を「長期目標」として書く
  
4 長期目標を見ながら、それを段階的にクリアする目標
(何ができたら、何がどうなったら、長期目標を達成できるのか)を、
短期目標として書く

5目標を見ながら、それを達成するためのプランをたてる



つまり、ですね。

ステップ間のつながりを出すためには、
前のステップでの作業の内容を,
見て(確認して)、その内容を使うことが必須
だということです。

このように、ステップ間がつながっている、というのは、
看護過程を展開するうえでの「ルール」です。

ゼッタイに無視してはいけない約束です。

それを、守らなかったとき、浅い、ずれる、患者さんが見えていない、
ということが起こるんですね。

ルールを、ゼッタイに守って下さいね。約束

そのためには、
常に前のステップの記録を、すぐに確認できるところに置いておきましょう。