【再アップ】アセスメントにつかえる裏ワザ
いつも、ありがとうございます。ローザン由香里です。
アセスメントが難しい理由は、大きく分けて3つ。
アセスメントするための、
基礎的な知識(医学的知識や看護に関する知識など)が不十分
十分なアセスメントができるだけの、情報がそろっていない
自分の考えを、うまく文章に表現できない
っで、解決策はこちら。
→不十分な知識は何かがわかれば、それを調べることで解決します。
→足りない情報は何かがわかれば、その情報をとれれば解決します。
そして、この1、2は足りないものは何かを、アドバイスによって知らせてもらえることが多いです。
→・・・
文章力というのは、今日の明日で、すぐに身につくものではないので、 文章を書くというトレーニングが必要です。
最初は、お手本になるアセスメントを真似することから、始めてもいいと思います。
(※お手本は、参考書や授業の資料をつかってくださいね)
お手本を読む。同じような文章で、自分のアセスメントを書いてみる。
それを繰り返すうちに、自然とお手本のような構成で、文章が書けるようになります。
実習指導をしている頃、学生さんから、こんな質問をよく受けました。
「これだけの情報では、問題があるとは言い切れない。
でも、問題がないとも言えない。
でも、明らかに放っておいてはいけない情報だと思う。どう表現したらいいか」
参考書にのっているアセスメントは、
「問題になる場合(=看護診断をする場合)」のアセスメントであることが多いです。
ですので、上に書いたような質問の内容にあてはまる、
お手本をみつけるのは難しかったんですね。
また、問題があるとして看護診断すると、その先には看護計画があります。
上に書いたような状況で看護計画をイメージすると、
看護介入が浮かんでこない場合があります。
それで、学生さんは悩むわけですね。
【放っておけない情報だと思う
→でも、問題があるとして看護診断したとしても、計画が立てられない
→だからといって、問題がないとは言えない】
こんな葛藤があるわけです。
ここが、「表現力(文章力)」の出しどころなんですね。
アセスメントは情報の分析なので、
自分の感想を述べるわけにはいきません。
つまり、【 】の中にある学生さんの気持ちを述べて、
だから今回は問題として取り上げないという結論は、妥当ではないということです。
当然ですよね。問題として取り上げない理由が、
看護者サイドの事情になってしまっているからです。
では、どう結論をだすといいのか。
「(今ある情報を述べておいて)これらの情報から、今後このような(※「このような」の中には、あてはまる言葉をいれてくださいね)状態(状況)が起こることが予測される。ただし、そのように判断するための情報が十分ではない。そのため、引き続き情報収集を行い、適宜アセスメントすることとする」
結論としては、「今のところ」問題としては取り上げないということなんです。
ただ、「問題がない」と言っているわけではない。ここがポイントです。
書くこと(文章で表現すること)ができなくても、
考えて行動することができれば十分なのでは?
そう思う学生さんも、いるかもしれませんね。
自分が患者さんのケアを行うということに関しては、それで十分です。
ただし、私たちはチームで患者さんをケアしているということを、忘れてはいけません。
他の職種の方々とも情報を共有することが重要です。
そして、情報を共有する手段のひとつが「看護記録」です。
つまり、自分の正確に考えを述べる技術というのは、
ある患者さんに適切なケアを提供するために、間接的に必要な技術といえます。
言いたいこと、考えていることがあるのに、
それをうまく表現できないせいで、相手の誤解を招くことになってしまう。
この誤解は、辛いアドバイスの始まりにも、なりかねません。。。
考えていないわけではないのに、「ここをもっとしっかり考えないと」とアドバイスされたり、
問題がないと言い切れないとわかっているのに、「問題がないと言い切れる?」と確認されたり。
最終的に表現された文章で、すでに考えたことや、わかっていることを、
いかにも「考えていない」「わかっていない」ように解釈される可能性もあるということです。
自分の考えを文章にするというのは、カンタンではありません。
とくに、アセスメントは、
専門的な知識をまじえての考え(意見)ですので、よけいに複雑に感じます。
だからこそ、指導して下さる方とのコミュニケーションは重要です。
こんなふうに考えているんだけど、こういうことを表現したいんだけど・・・
と困っていること、悩んでいることをどんどん相談しましょう。
困りすぎて、悩みすぎて、苦しまないでくださいね。