私はプレゼン本の出版を目指し、プレゼンテーションの1日ひと工夫を公開しています。
本日のテーマは『境界線プレゼン』です。
プレゼンテーションで聴き手に理解をしてもらうために有効な方法は、聴き手に心を開いてもらうことです。
しかし、色々と工夫をしても、なかなか聴き手は心を開いてはくれません。それは一体なぜでしょうか?
それはプレゼンターと聴き手との間に、目には見えない心理的境界線があるからです。
プレゼンテーションを行う以上、必ず双方には「役割」がついてきます。
・話す側と聴く側
・売る側と買う側
・教える側と教わる側
など、目には見えませんが、自然とこういった立場の違いを認識しながら進んで行くんです。そうするとどうしても身構えてしまい、境界線が張られてしまいます。
こうした状況のまま、いくら上手く話せても聴き手の心を開くことはできません。ではどうすれば良いのでしょうか?
その方法は、相手の立場を理解し、共感し目線を合わせることです。
例えば教える側と教わる側に立った時、聴き手はこんな風に考えています。
どうせあなたはできる人なんだから、できない私達の気持ちなんかわからないでしょ。その話もあなただからできるんでしょ。私には無理なんですよ。
教える側が壁を作っていないつもりでも、教わる側がこのように考えていてはいつまでも境界線は超えられません。
なので、聴き手が「私にもできるかも。。」と思ってもらえるようなアプローチが必要なんです。
例えばこの例だと
今は私もこうやって前に立って教えていますが、2年前までは皆さんと同じく教わる側として先生の話を聞いていました。
その時、こう思っていたんです。「どうせ私には無理なんでしょ?」って。
皆さんの中にも今「どうせ私には無理なんでしょ。」って思われている方もおられるかもしれません。その気持ちはものすごくわかります。実際に私もそうでしたからね。
でもご安心ください。私も何とか乗り越えられることができました。皆さんもきっと乗り越えることができるはずです。その際に私が苦労した話を今日はたくさんお伝えしたいと思います。
といった感じでアプローチすると、聴き手も心理的な不安が和らぎます。
有効なのはあなた自身の体験やあなたのお客様の体験など、心理的不安を乗り越えた話、あるいは今の聴き手の気持ちを代弁して共感するような話し方などです。
聴き手の気持ちを代弁するのは簡単ではありませんが、常に聴き手の立場に立って、都度出てくる疑問や不安を考えながら話すストーリーを検討していきましょう。
聴き手の立場を理解し共感し、同じ目線で話すべし