真理の愛と哀    同伴出張1

隆弘と真理は居酒屋で酒を飲んでいた

「なぁ、真理、今週、木金、顔も見れないし、デートできないかも。」
「ええ、なんで?いやや。木金会えないと土日も会えないで、4日もよ。」
「しゃあないよ。仕事で東京、横浜出張やねん。」

真理は暫く考えたあと、
「その出張についていったらアカン?アカンかったら我慢するけど」
「でも、仕事は?打ち合わせの間、2、3時間、一人で待たないとアカンよ」
「仕事は大丈夫。この前の展示会の代休と1日有休使えばいいから。それと好きな人は何時間でも待てるし、久々に東京行きたいし、横浜中華街にも行きたい。ねぇ、お願い、私を連れてって東京へ」