月が冴え


まるで…真昼のように

明るい満月の夜に



何処からともなく




一筋の…笛の音





なんとも澄みきった音色☆


心洗われるような



美しい響き




それは





長く



高く





どこまでも




流れ続ける





これ程までに


美しく優しい音色を



聴いたことはない




一体…誰が




吹いているのだろうか




心誘われる程の




魅惑の音色




小窓から




外を眺めて見る



…深夜の外は…

山の木々が…月に映え



全てが…笛の音に


耳を済ませているかのように…




人気はなく





冴え渡る夜空と



水彩画のような世界が



息を潜め…佇むだけ





笛の音は…尚も続く…



この世の音とは想えない程に



神秘な迄の…笛の音





こんなにまでも美しく


透き通った音色…




もし…音に光や…耀きが



有ると言うのなら



当に



この笛の音に



他ならない





耳を捉え




心を奪い





時の流れ迄も





止めてしまうような





不思議なパワーを秘めて



笛の音は流れ続ける






夜空に…



そして



私の心に…





あまりにも美しすぎる


この音色は




果たして



この世のものだろうか



全ての…心のチリを



消し去りそうな




心打つ音色





何と言う…美しさ



満月と相まって




天高く響き渡り




夜空に橋をかける…



優しさと…温もりと…


安らぎが有る




この笛の音は




誰の耳にも




届いているのだろうか





もしかしたら





私にだけ届けられた





天からの


メッセージでは…





それほど迄も



独り占めしたく



成る程に…私の心に



沁みいる…宝の音色




だった…



~……☆…☆