スペインのワイナリー | 遠い空の彼方の青い海と白い砂

スペイン、マドリットの北、バリャドリッドから東のペニャフェルという町までは、スペイン屈指のワイン産地


リベラデルドゥエロ地方と云います。


正確には、カスティーリヤ・イ・レオン地方とリベラデルドゥエロ地方が交錯した地域。


リベラデルドゥエロとは、ドゥエロ河のことで、この地方を東から西に向かって流れています。


スペインを過ぎるとポルトガルへと続いています。


この河の両岸にワイン畑が続き、テンプラニーニョと云う黒葡萄を造っています。


バリャドリッドから東へ車で20分のところに、トゥデラ・デ・ドゥエロという小さな町があります。


そこのボデガ(スペインではワイナリーのことをボデガと云います)を訪問しました。



マウロの表札

このボデガは、スペインで最も脚光を浴びているワインを造っています。


ワインのラインナップは、スペインワインの評価本のベスト10本の中に、3~4本が登場するという、常識を


越えたかけ離れているレベル。


その中でも、一番上のワインは 『TERREUS・・・テレウス』 



テレウス  jinkyuさんの自宅にたった一本ある飲まない


ワインです。  何故かというと、これは昨年の一月に訪問した時、マウロのオーナーからいただいた宝物。


飲むときは、日本に輸入されているものを購入して飲みます。  このボトルは、いつか飲む時がありますが


まだ暫くは飲まれることはありません。  ワインを飲んでてテンションが上がってくると、じゃぁ、次・・・とか


云っちゃって開けることがままあるので、気をつけなくては・・・(笑)



マウロカーヴ    マウロカーブ


トゥデラ・デ・ドゥエロの町中のこうのとりの教会の隣。  民家を改造したボデガは、いかにも手造りと云う


たたずまいです。  樽には、2005年と2006年のマウロとマウロセレクショナーダとテレウスが入っています。


2004年は既に瓶に詰められて、この秋、出荷されます。


この樽の数はワイナリーとしては、とても少ないストックです。


ここが手狭なために、郊外に近代的な醸造所があります。


そして地下室はファミリーリザーブのセラーがあります。  このストックは売るためではなく、家族が飲む


ために、造り始めた最初のヴィンテージから全てのヴィンテージが少しずつストックされています。


ここにあるワインを私が何本飲めるか・・・オーナーと友人関係にある日本人は私が知る限り、10人はいます。


その10人と競争です。(笑)



マウロⅠ.


なんかカタログ用のやらせ写真になってしまいましたが、これがマウロです。


葡萄の木も、全部、30歳から60歳超のもっとも油の乗っているもので、幹の太さはワインのボトルより太い、


がっしりとした木です。  他の畑と違って、支柱がありません。  ほとんどオーガニックです。


そのため、葡萄の枝が長く伸びることができないので葡萄の実をつける割合も低いため、濃い葡萄が収穫


できます。



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木の背丈がとても低いので、葡萄を収穫するのが大変。


いいワインを造るためには機械での収穫はしません。  全部手摘みをします。  しゃがんで摘みます。


うさぎとび状態です。  


畑のとなりは野生のポッピーが咲き乱れています。  のどかな風景に癒されます。


親子3人で造る、このマウロ醸造所のワインの歴史は浅いものの、スペインのワインの方向性を決める、


中心にあるワインです。


スペインだけではなく、世界中から注目を集める、カリスマワイン。


一度飲んだらきっとファンになってしまいます。



マウロⅡ.

また、このパンが出てきました。