マドリッド・ホテルウエリントンを出発したのは朝8:00
マドリッドの8時も真っ暗だった。 吐く息も白い。 夜空は星が出て今日は久々の晴天の気配がする。
チャーターしたリムジン会社のワゴン車に乗り込み、有料高速道路アウトピスタA6号線に乗り、
バリャドリッド方面に向い、サンロマン村まだ約2時間の道のりは、 みんな寝ていた。 始めて行くと云う
のに何ともったいない。 流れゆく景色を見なくては損と云うものだ。
と、思いきや、いきなり濃霧。 20m前の車の赤いテールが何とか確認できるほどに濃い霧となった。
せっかくの久々の晴天だったのに急に寒くなってきた。 車の中だと云うのに・・・
今日の車は、ブルゴーニュでの失態を教訓にベンツの4WDワゴンをリクエストしたので快適だ。 この時までは・・・
40分迷って、やっと辿り着いた、サンロマン村のボデーガス・サンロマン。 ごらんの通りの霧です。 気温は-5℃。
神様、マリアーノ・ガルシアの息子が迎えてくれるはずだったが、奴も遅刻している。
10分後、息子のマウロが出勤してきた。 前に会った時より、少し細くなっている。
ボデガ(仕込み蔵)の廻りの畑を見て、ボデガの中でティスティングをしていたら、親父が来た!
3年振りの再会に、しびれた。 握手をして抱き合って、スペインワインの神様と、親しくできるなどと言う日本人
は、私を含めて、多分10人くらいのものだろう・・・ ちょっと自慢。 ・・・かなり自慢。
マリアーノは畑に行こうと云う。 さっきのところが畑でないの? ホントの畑は、あっちの丘の上だ。 と云う。
乗用車では行けないからとジープに乗る。 軍隊用のジープだった。 初めて乗った。
サンロマン村の裏山のその畑はあった。 樹齢35年以上。 中には100年の樹もあると云う。
マリアーノは相変わらずシブイ。 かっこいいよね~。 あこがれるよね~。 ♀Aは一目惚れだった・・・。
「この畑はビオの畑だ。 牛のうんちを撒いている。 古い畑だから新しい畑のように樹を仕立てていないから
ただ蔓が延びずに普通の木のようになるから収穫量がとても少ない。 普通の1/4ぐらいしか取れない。」
だから濃い凝縮したワインになるんだ~。