サッカー、すごかったですね。

あんまりサッカーは詳しくない。
息子に「ママはサッカーのルールも知らない」と言われるぐらい、詳しくない。

でも、今日はつい見ちゃいました。
日本代表対Jリーグ選抜のチャリティマッチ。
TV画面からでも感じるような、何かものすごいエネルギーを感じて。

もともと、何かの試合が予定されていたとか、
な~んも知らないのですが、
地震が起きてから、この試合を組んだのであれば、
ものすごいフットワークの良さ。
すごいです。
んにゃ、何かの試合を、この試合に振り替えたとしても、すごいフットワークだと思います。
準備された皆さんの想いと努力があったからこそだ、と思います。

・・・このフットワークが、プロ野球とか、
政府や東電にあれば・・・

と、言っていてもしょうがないけれど、思いました。

まぁね、これまで誰も経験したことのないことを、予測しろって難しいとは思うけれど、
国を挙げて、様々な利権の絡んだ事業なわけですよ、原発。
てか、ほかの国に売ったりしてませんでしたっけ??日本の原発システムって。
だったら、ちゃんと最悪の「たら」「れば」考えてくれば良かったのに・・・
だって、お役所って、マニュアルとかリスクヘッジとか好きなんじゃないの??
と思うんだけど・・・想定外??だとしたらホントに事業としてやる資格がないよ。

えぇえぇ、わかっています。
誰かを責めても、何を後悔しても、もう今起きていることを片付けつつ、
前に向かうしかないけれど、
でも、やっぱり、何だか「ずさん」てか、後手後手で、
とっ散らかってる感じは否めない。

あぁ、東電や「関係会社」の現場の方は、もちろん、ちーっとも責める気になりません。
今、私がブログを書いていられるのも、
この時間でも、お仕事をしてくださっている方がおられるとわかっております。
ライフラインが、当たり前にあるって、誰かの努力のおかげだ、とわかっている。

さて、サッカー・・・。

ピッチも、スタンドも、超ひとつになってた。
試合の前に、若い、(恐らく)関西の女の子たちが「今日は両方応援します。みんなひとつです。」
みたいなことを言ってて、また涙・・・。

そして私の涙腺を完璧にダメにしたのが、キングカズ。

確かに、【持ってる】と思った。
でも、持ってる以前に、ここで出せること、
点数入れられる彼のこれまでの努力と、精進と、
そこからあふれ出る想いと・・・。
あんなチャンス、めったなことで来ないよね、というぐらいの千載一遇・・・
んにゃ、カズが自分で呼び込んだとしか思えないチャンス。
神々しさすら感じました。

見せてくれました。

もう号泣ですわ、私。

サッカー知らんクセに号泣。

試合の途中で選手たちが見せるしぐさや、観客の大合唱とか、
ここまでにぐぐぐっと来てたものが、ここで一気に・・・。

すごいもん見せてもらいました。

それが、また李選手とか本田選手とかじゃなく、カズなわけで・・・。


試合が終わったら、また、元の「世界」、元の「次元」に戻っちゃったけど、
でも、一瞬でも、
もしかしたら避難所で試合を見て、
(もちろん、電気もTVも無い場所におられる方も多いとは知っていますが)
ほんの少し、ほんのひと時、この半月のことを忘れることができて、
あぁそうか、こんな日を目指せばいいのだ、とか、
こんな気落ちで過ごせるようになりたい、とか、
ポっと心に何か灯ってくれたかなぁとか思って、また涙。

私が泣いたところで、ティッシュをムダに消費するだけで、何の役にもたちません。
(ちなみに、私の住む街でも、まだ、水はもちろん、
ティッシュやトイレットペーパーは売り切れているところが多いです。)

でも一瞬で「生活」とか「人生」とか「命」とか「愛」とか、
「思い出」とか「家族」とか血の通ったあったかいものを、
大きな力で、無理やりもぎとられ、ねじふせられ、
その終戦後の焼け野原のような土地を守るのか、捨てるのかなんていう非情な決断を迫られている、
私の想像力など、はるか及ばない苦悩を強いられている人が、
たった2時間でも、何かあったかいものを見てくださっていたら・・・
と思わずにはいられませんでした。

自分の国が、被害にあって、はじめてわかった。
ほかの国の方々からの応援や、支援や、メッセージや、何かで動いてくださることが、
どんなに有難く、嬉しいことか・・・と。
これまでは、日本でも、たとえばこの間のハイチの支援をしているアーティストとかいたけど、
偽善だとか、そんなことして何の役に立つの、とか、
結構、斜めから、冷たく見てたけど・・・。
そういう他国からの声がどれだけ力になるか、嬉しいことか、
はじめてわかったアホウ者です。

君の事、見守ってるよ、と言われてるような、
そういう気落ちになるもんなんですね・・・。
想像力、乏しすぎ、私。

今日の試合で、選手たちが、そういう他国からのたくさんのメッセージや支援に対して、
「有難う」という横断幕を持ってピッチを歩いてたけど、
それも、とても素晴らしい、と思った。

3月11日も、そして今日も、きっと【過去】になる、
こんなことあったよね、っていえる日がきっと来る、
そう信じられる2時間でした。

ありがとう。