《【もんじゅ】プルトニウム増殖、政策維持…政府エネ計画案》 | 仁 ~JINブログ~

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《【もんじゅ】プルトニウム増殖、政策維持…政府エネ計画案》


高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)について、政府が近く閣議決定するエネルギー基本計画で、プルトニウムの増殖と放射性廃棄物の減容化を目指す現行の施策を維持する案をまとめたことが21日、分かった。
今後は、運営する日本原子力研究開発機構の体制を見直した上で、国際的な研究拠点と位置づける。


もんじゅは1995年の発電開始直後にナトリウム漏れ事故を起こし、長期の運転停止が続いてきた。
2010年に運転再開したが、直後に原子炉容器内に大型装置を落下させるミスで再び止まった。


東京電力福島第1原発事故後は、自民党内でも「廃棄物の減容化のための研究を優先すべきだ」との意見が出るなど、増殖炉機能の棚上げも議論された。


エネルギー基本計画の案によると、「これまでの取り組みの反省や検証を踏まえ、徹底的な改革」を前提とし、「もんじゅ研究計画に示された研究成果を取りまとめることを目指す」と、現状維持の方向性が示された。


文部科学省が策定したもんじゅ研究計画では、稼働後6年で▽高速増殖炉として技術が成立するかの確認▽廃棄物の減容化と有害度の低減--について成果を出すとしている。


高速増殖炉は、プルトニウムとウランを燃料にして、消費した以上の燃料を生産すると期待されてきた。
核燃料サイクル政策の中核と位置づけられ、これまでに投じられた国費は約1兆円に上る。


【記事:毎日新聞】