アイスランド火山による空の便の影響は徐々に改善をしつつあるような報道が流れていますね。


ネットで見てみると、英国でも運行再開をしたという話題がでていましたが・・


それでも取り残された待機組の方々が空港内で途方にくれている姿を見ると気の毒に思います。

成田空港では待っている方に対して、毛布一つ与えることもなくつらい思いをしている人がいるという記事を目にしました。

個人的には成田空港は非常に行きたくない空港のひとつです。

なぜなら、空港の人間が非常に機械的だからです。

航空スタッフも案内が杓子定規で、要望やリクエストなど殆ど聞く耳をもたないベルトコンベアーのような応対ですし、銀行では両替の仕方がわからなくて困っている老人の方に対して見てわかっているのに声をかけることなく、ただブースの中で座っていたり・・・・

言われたことしかやらない、できない、しないといった乾いた空気がただよっています。

ですから、成田で毛布一つ待機客に用意しないという記事を目にしたとき、ああやっぱり成田空港はその程度の薄っぺらい人間性の集合体なんだと納得しました。


さて、私の成田嫌いの脱線話は別として・・・


知り合いの添乗員もただいまマドリッドでの待機をお客様と共に余儀なくされております。

現地旅行会社やオペレーターは電話が鳴りっぱなしの大混乱の様子です。


運行再開の兆しを見せたとしても、待機した方が上手く搭乗できるかといえばそういうわけではありません。

なぜなら、自然災害で欠航を余儀なくされているわけですので、航空会社の免責規定より、当該のチケットは振替が全て叶うということはありません。

特にツアーや安売りチケットというのは、振替が元々効かない券種ですのでどうしようもありません。

チケットを取り直しとなると、新たに買いなおさなくてはいけませんが、国際線の正規運賃は何十万もするべらぼうに高いものですので、安売りの方にはとても手が出ません。

もちろん旅行会社のツアーも免責ですので自己負担になります。

ですから、取り残された方々は救済をうけるためには、その順番にプライオリティが自然と存在してくるのです。



某外資エアラインから来たレターには興味深い内容が記載されていました。



火山関連 航空機運航時の空港待機処理指針


1.空港待機乗客処理指針


待機乗客受付順位

予約が確約された航空券をお持ちの乗客として,

①ファーストクラス・ビジネスクラスである High Class 顧客
②INF/CHD(小人幼児) 同伴顧客,老弱者顧客
③連結手続き完了した T/S 顧客
④マイレージクラブ会員である ハイクラス顧客
⑤連結アライアンス上級会員
⑥Return する顧客
⑦その他乗客は単一空港待機受付順序


※空港待機優先順位決定時上記 ①~⑤は最優先適用し ⑥~⑦は同一待機順序内で欠航した日付が早い順にする
※上記待機乗客受付順位を適用して Handling するが,対客案内文は 別に運営。UM 及び INF/CHD 連れ顧客,老弱者顧客,

2)単一空港待機受付乗客に欠航した日付が早い手順”だけ明示

今般の火山噴火関連、EUR現地滞留PAXの搭乗優先順位が上記のようになっています。
現在、FLTSTTSがAVAILABLEであっても本社では座席CFMはせず、上記指針に準じ空港で判断し対応


要は、火山による足止めから搭乗いただく場合、航空会社の顧客クラスの高い方や交通弱者・マイレージクラブなどの上級会員を優先して搭乗させるということです。

そして、搭乗を優先するため、座席のカテゴリーの振り分けについては現場判断で対応するということですね。

結局、安売りチケットや安売りツアー、団体レートでの利用者が後回しってことです。



これも9.11の時と同じようなパターンですね。

優先順位は金額の多募に比例するわけですけど、まあ当然といえば当然ですよね。



どこの航空会社も似たような指針を打ち出しています。

今後もまだまだ余波は続き、新しい問題が増えそうな予感です。