語学留学のハナシのつづきです。
海外へ留学に行くということは実は様々な目的があります。
多くは語学力向上がその目的なのですが・・・
学生など、春休みや夏休みなどの短期で留学させる方は、短い期間で語学力が格段に上昇することはあまりありませんので、それは二の次でもかまいません。現地の文化・生活習慣を体験することに意義があります。
最近は進学が思うように行かず、
「とりあえず海外の学校に行って留学してハクを付けてくる!」
といった方も見受けられますが、このタイプは、明確な目的を持たずに海外へ行くのため、日本同様現地でもどっちつかずになり、日本人留学生同士でつるんで、語学力も含め大した成果のないままで帰国することになりかねません。
私の知り合いにもこのタイプが少しいます。
どちらかというと、語学力向上を基本として「別の目的をめざす」ことが大切だと思います。
なぜなら、単に英語を含めた外国語を学ぶということは、その気になれば日本でも可能だからです。
映画の字幕翻訳で有名な戸田奈津子さんは、特別な海外での生活経験が特にあったわけではありません。
なぜ、海外へ行きたいか。
それは海外へ行かなければできないものなのか。
将来に対して目標はあるのか。
語学というのは日本語も含め、いわゆる人とのコミュニケーションという要素が大きく占めています。
外国語習得をいうのはコミュニケーションスキルの選択肢を増やすことにはなりますが、あくまでも何かをするための「手段」です。
その手段を得ることで自分は何がしたいのか。
私の周りにも語学留学やワーキングホリデービザで海外経験をされた方がおりますが、語学力は向上したけれども結局それが活かされた職業に就いていない、生業ができていないっといった宝の持ち腐れの状態の方もいらっしゃいます。TOEICにしても、高スコアをたたき出しても同様です。
いまや英語をしゃべれる人はその辺りにいくらでもいる時代です。
例えば外資系の企業に就職して海外スタッフと仕事をする。
IT企業を起業して、貿易関係のビジネスを始める。
自分で英語塾を開いて子供たちに英語を教える。
・・・などなど、明確な意識があるとないとでは、折角語学留学までしても、雲泥の差になりかねないのです。
もちろん、「単に映画を字幕無しで見てみたい」とか「海外旅行に行くときに英語がしゃべれないと不便」なども立派な目的となります。
様々な言葉を操れることは自分の人生の幅を広げることは間違いありません。
ただ、それだけのためにわざわざ高い費用をかけて留学をするということは、なんだかもったいない感じはします。
語学習得はコミュニケーションの手段を会得する一つのツールなので、それ自体が目的化されると、活かされる場面が限られてくるという危険性があるということは認識しておいたほうがいいと思います。
これから、海外へ羽ばたこうと意識している方は
「自分は何を目的とするのか」
今一度、自問自答されることをおすすめします。
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