両立ってできるのか? | 共同合宿所

両立ってできるのか?

たんぽぽさんのブログ で、”婚外子切り捨て”についての記事が続いた。

「婚外子切捨て」とは、民法改正運動に携わるある団体が、夫婦別姓を実現させるために、民法改正の柱の中の一つである「婚外子差別撤廃」を切り離し、夫婦別姓に集中した(綺麗に言うと)、というだいぶ前の話である。


さて、ここで問題です。夫婦別姓実現化に取り組むことと、婚外子差別撤廃に取り組むこととは両立するのだろうか?

Yes,両立する、両立させるべき、という声が聞こえてきてそうだ。広く人権問題、女性問題として、共闘していけばいいではないか、とか。

一方で、いや、Noだ。時間は有益だからこそ、別姓にフォーカスしたい、人権とかうぜぇ”不都合”だけを法制化の根拠とすべき、とも聞こえてきそう。

ところで、婚外子問題側から見たらどうなのか。

婚外子というのは様々なケースによってもたらされる。予定外の妊娠で婚姻外で子をもうけたケース、婚姻制度に否定的なカップルがもうけたケースもあり、積極的シングルマザー的な生き方もあり、いずれにしても、法律婚との対極にあるのではないか、と思う。婚姻の外で生きているのだ。つまり、夫婦別姓との共闘を、といわれたとして、え?という感じになる人もかなりいるのではなかろうか。(もちろん、別姓法制化を待ちのぞみ婚外子を持つ人もいるけれど)


夫婦別姓推進派側が、婚外子差別撤廃とくっつこうとか、切り離そうとか、あれこれ利用するのは勝手だけど、本質的にはまったく違う、対極にあることを理解した上で、進めてほしいと思うのだ。(もちろん、私個人としては、人権問題としてどちらも実現してほしいとは思っているが)