ムーチョでございます。
たいへんお恥ずかしい話ではございますが、塾にある私の机の上や下や椅子の回りは、常時いろんなものが散乱しておりまず。
各種クリアファイル、ボックスファイル、書類の入った箱、問題集、蛍光ペン、本、ノート、ハンカチ、ACアダプター、のど飴等々。
生徒たちには、もはやお馴染みになってしまい、今さら誰も指摘しません(苦笑)
先日、「これはさすがに…」と、ちょびっとだけ反省し、授業前にちょびっとだけ片付けました。
床の表面が見える部分の面積が、少々増えた、という程度。
自分の目から見ても、「たいして変わってないな」という感じだったのですが、時間がないので授業準備のほうにとりかかりました。
で、その日の授業の時です。
何かの話の流れで、私が自虐的に「相変わらず散らかっちゃってるけど」みたいなことを言ったら、中学生のHくんが
「あ、でも。いつもよりちょっと片付いてるような…」と、言ってくれたのです。
私はなぜかややドギマギして、
「え?あ、そう?わかった?」みたいなリアクション(笑)
Hくんのひと言が、めっちゃ嬉しかったわけです。
こういうのを教育コーチングなどで「承認する」と言うんでしょうね。
「褒める」というのとはちょっと違いますよね?
別に「先生、よく片付けたね。やればできるじゃん」みたいに褒めたわけじゃないですから。
ていうか、「エライエライ」みたいな言い方されたら、逆にカチンと来てたでしょうね。
「お前に言われたかないわ」みたいに。
「少しだけ片付けた」という事実を見逃さず、指摘しただけなのですが、それこそがまさに「承認」という行為なのです。
今回は、おっさんが中学生に承認されたわけです。
いい年こいた上に曲がりなりにも先生と呼ばれている大人が元気になるわけだから、そりゃあ、子どもはもっともっと承認されるべきだよなあ、と、しみじみ感じた一件でした。
Hくんが素晴らしかったのは、「ちょっとした変化」を見逃さなかった点です。
我々大人も、子どもの「ちょっとした変化」を見逃さず、承認していきたいものです。
あ、そうそう。
私も生徒に承認されっぱなしでは情けないので、
「おまえよく気がついたなあ。実はさっき久し振りに片付けたんだ。気づいてくれる人がいるとは、嬉しいなあ」と、承認返しをしました(笑)
では、今日はこの辺で。