日本語教師のインターンシップ | 日本語教師 in メルボルン

日本語教師 in メルボルン

オーストラリア・メルボルンの日本語学校です。
お仕事の内容や学校での出来事、メルボルンの魅力など
さまざまな情報をお伝えしていきます!

みなさん、こんにちは。研修生のあやこです。JICに入って約1ヶ月が経ちました。 

 

先月から日本語を学習したことがない超初級の学生対象に、日本語で教授する授業の教案や教材を作成し模擬授業を行っています。

 

JICの授業では学習する言語、つまり日本語を使う、直説法という教授法で授業を行います。しかしまだ研修生の私にとっては、それが本当に難しく、教案を作成中、日本語文法書を読んで英語と日本語の概念の違いに驚いたり、実際に英語で説明した先輩先生からの失敗談を聞いたりして、英語で説明するのが必ずしも簡単なやり方ではないということ、英語脳の学生をどうやって日本語の概念を理解させるかをよく考えて例文をいくつか考えています。

 

「自己紹介」「これ、それ、あれ」などの指示語、「動詞」(特に否定形)等実際私たち日本人からしてみれば簡単そうな文法項目、表現ほど教えるのが難しいです。

模擬授業中も自分の言いたいこと、教えたいことが上手に伝わらず悪戦苦闘しています。模擬授業後のフィードバックを受けて落ち込んだり、どうして上手くいないのかと苛立ったりもします。どうすればよくなるんだろうと考え、先輩先生方から意見やアイディアをうかがったり、勉強会に参加させていただいたりして、来る模擬試験に向けてがむしゃらにがんばっています。

また、どうして日本語はこんなに難しいのだろうと嘆いていたある日、中国語の先生の模擬授業に参加する機会がありました。(JICには日本語だけではなく、中国語、英語のコースもあります。)

私はそれまで中国語を学んだことはありませんでした。だからその時が初めての中国語の授業だったのですが、先生はほとんど中国語で単語を教えたり、練習させたりしていました。日本語じゃなくても指示と板書で、私たち学生は1つ1つ順番に理解をすることができました。

私たち学生の理解がいいより、先生の教え方がなにより工夫されていました。

日本語を教えるのも同じで、何度も練習させてできれば褒めてまた新しい例を示し練習させる・・・という一見シンプルですが学生がもっと発話したい、もっと日本語を知りたいと興味を引き出せて尚且つ楽しく学べる教室作りをするのも私たちの役目です。

教案をただ作成し模擬授業をしていた私は、その大切さの役目中国語の授業を通じてやっとわかりました。

それから教案を作成するのが楽しくなりました。英語にない日本語の概念は例をいくつか見せて理解させよう、オーストラリアで人気な映画のポスターを例にしよう、学生は休日なにをするのかな、今度学んだ日本語で聞いてみよう等、毎日が楽しくなりました。

 

こちらはJICがあるビル内の写真です。