アクアプラスは6月30日に,PSP用ソフト「」(以下,ダンジョントラベラーズ)を発売した。本作は,同社作品のファンディスク「愛佳でいくの!!」(18禁PC版)に収録されていた一コンテンツに,さまざまな新要素を盛り込んでPSPに移植した作品だ。「ToHeart2」に登場したヒロイン達が,とある事情によって迷い込んでしまった異世界で,肌色要素満載なバトルを繰り広げるという3DダンジョンRPGである。  本作は,先述したように「ToHeart2」のスピンオフ作品である。原作を未プレイでも問題なく楽しめるストーリーにはなっている……が,やはりヒロイン同士の掛け合いや,ストーリー展開を満喫したいなら,ある程度原作の知識はあったほうがいいだろう。原作である「ToHeart2」にはPSP版も存在するので,アラド戦記 RMT,ダンジョントラベラーズをより深く楽しみたいという人は,ぜひ原作のほうもプレイしてみてほしい。  それではさっそく,本作のめくるめく夢色ファンタジーランドっぷりを本稿にてお伝えしていこう。 ファンディスクの一コンテンツが大きくパワーアップしてPSPで登場  ひと癖もふた癖もある女の子達に囲まれながら,学生生活を送っていた主人公 河野貴明。彼は,トラブルメーカーのまーりゃん先輩により,“ゲーム世界にダイブして遊べる”といううらやま……もとい怪しげなゲームの実験台として選ばれ,ほかの女の子達と共に無理やりゲームをプレイさせられる。ところがプレイ中,ゲームが誤作動を起こし,貴明一行は別世界へワープしてしまった。彼らは戸惑いながらも,元の世界に戻るべく,元凶であるまーりゃん先輩を探すためにダンジョンへと潜るのだった……。  というのが,DQ10 RMT,本作のプロローグとなっている。その後,普通のファンタジーRPG的展開が待っているのかと思いきや,なんとこの世界,出てくるモンスターがほとんど女の子の姿をしているのだ。おまけに味方陣営も,女の子だけが戦う力を得ており,男連中はお飾り主人公だったり,「村人A」になっていたりする。深く考えると混乱しそうだが,ひとまずそんな感じで,女の子VS.女の子というシチュエーションが成立するのだった。  さて,ここまで読むと,女の子同士がキャッキャウフフするだけのRPGのように思えるかもしれない。しかし本作は,オーソドックスではあるものの,かなりやり応えのある難度となっている。3DダンジョンRPGといえば,不朽の名作「Wizardry」や,最近ならば「世界樹の迷宮」シリーズなどが有名だろうが,ダンジョントラベラーズもそれら同様,しっかり考えながら戦っていかないと,ザコ敵相手にパーティが壊滅させられることもある
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