今月号の日経トップリーダーの特集は「中小企業のための中国進出」でした。
最近、日経ビジネスでも「新しい上司は中国人」という中国関連の特集を組んでいましたが、日経ビジネスは比較的大手企業にフォーカスしていたのに対し、日経トップリーダーの特集は、そのタイトル通り、これでもかというくらい中小企業にフォーカスしていました。
大手企業の中国絡みのニュースは新聞雑誌等のメディアで大きく報道されますが、中小企業はそれほど大きく扱われないので、今回の特集は興味深い記事ばかりでした。
上海MDI（空調設備メンテナンス）、ケイアンドエム（美容室）、マックスパワー（食品スーパー）、日比谷花壇、インターメスティック（眼鏡チェーン）などの企業の成功事例が紹介されています。
成功事例だけでなく、「中国進出破綻企業に学ぶ、、」という記事で失敗事例も紹介されています。興味深かったのが「ある日本料理店経営者の告白」という手記。
Aさんという日本料理店経営者の経験談です。Aさんは「営業許可証」を取るのが難しかったため、「営業許可証付きの店舗」を借りた。家主は中国人で、彼と共同経営の形をとることになった。月商は60万元（800万円）と好調だったが、共同経営者の中国人家主から「家賃を3倍にする」とふっかけられ、途方にくれている、、というもの。
北京時代はしょっちゅうこんな話を聞いていたので、ここに登場するAさんのような日本人経営者はたくさんいると思います。
日経トップリーダーでは、今回の特集のために3人の記者を中国に送り込んだそうです（2人は上海、1人は広州）。
誌面で書ききれなかった取材のこぼれ話がメルマガで紹介されており、こちらもおもしろいですよ。
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