3年前からの逆流性食道炎と食道裂孔ヘルニアの整体治療 | 【大阪】 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院         JHSC整体治療室 = 整体コラム / 心のコラム

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3年前からの逆流性食道炎と食道裂孔ヘルニアの整体治療

下部食道括約筋の内臓整体・他で改善した症例の解説です。
患者Sさん=56才-男性-自営業の症例

 

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①    Sさんの病歴・・・
患者Sさんは、3年前に胸焼けとゲップが生じだし、近医を受診したところ、「経度の逆流性食道炎ですが、食道裂孔ヘルニアもありますね」と診断を受け、その後投薬治療を続けていたそうです。ただその症状は一進一退で、お薬を飲んでも効果があるのか無いのか、よく分からない状況だったそうです。このままでは埒が明かないので、当院への来院となりました。

 



②    Sさんの診察
・Sさんの身長と体重は171cm/82kgだそうです。
・呑酸はほとんど無いそうですが、胸焼けがよく生じ、ゲップも一日に数十回ほど出るそうです。飲酒後に悪化する事が多いそうです。
・食欲はある方で、排便は一日に二度前後あるそうですが、いつも残便感があるそうです。
・咽喉がムカムカする事が多く、耳鼻科で診て頂いたことがあるそうですが、何の異常も無いとの事です。
・視診上、腹部はかなり膨満傾向で、胸骨下角もほぼ90°ありました(☚左右肋骨弓が形成する角度で、平均的な胸骨下角の角度は約70°から80°まで)。
・胸頸部聴診上、心音/呼吸音に特段の所見は確認できませんでした。血管雑音も聴取できませんでした。
・胸部触診上、胸郭全般に著明な緊張と可動性の硬直化が触診できました。また、左右の胸骨側縁(R2~5)に緊張と圧痛があり、特にR5部の押圧は、かなり抵抗感がありました。
・腹部聴診上、グル音はかなり微弱に聴取出来ました。血管雑音はありませんでした。飲水時の下部食道括約筋部での排泄音聴取検査では、1回目は16秒後にゴボゴボといった明瞭な排泄音が聴取出来ました(☚剣状突起部で聴取)。しかし2回目では36秒後に排泄音は聴取出来ましたが、しかしやや不明瞭になっていました。3回目では嚥下後60秒経過しても排泄音は聴取できませんでした。
・腹部触診上、全般に膨隆し、かつ緊満していました。心窩部ではソフトボール大の緊張と圧痛があり、また右下腹部(回盲部)にも著明な緊張と圧痛がありました。




➂ 治療目標と整体治療
     ⑴    消化管平滑筋の疲労を回復し、もって消化管の蠕動運動を改善して残留便の排出を促進し、腹圧の軽減と胸骨下角の減少を図る
     ⑵    上記⑴によって横隔膜の緊張を緩和し、下部食道括約筋の負担を軽減する
     ⑶    下部食道括約筋および胃や腸などへの血液還流を促進し、消化管の疲労と機能の回復を図る
     ⑷    胸腔に脱出している噴門部分を腹腔内に引き戻し、安定化する
     ⑸    下部食道括約筋の疲労を回復し、もって括約機能を改善して、胃酸の逆流を阻止する

・消化管平滑筋テクニック
・腹腔動脈/上・下腸間膜動静脈/食道動静脈解放テクニック
・食道裂孔ヘルニア解放テクニック
・下部食道括約筋解放テクニック

 

 

 

 


④    経過と結果・・・
・3診目来維持、

ゲップは少し減った程度だそうですが、胸やけは半分程度にまで改善していたそうです。


・5診目来院時、

胸やけは1/3程度に、そしてゲップも5/10程度にまで改善していました。また残便感も減り、便の量も増えている感じがするそうです。
 

・8診目来院時、

胸やけは1/10程度で、ほぼ気にならないくらいにまで改善していました。ゲップについては1/3程度にまで減っていたそうです。そして胸骨下角の角度が約85度程度にまで改善し、また飲水時の下部食道括約筋での排泄音聴取検査では、初診時には剣状突起部で聴取されていましたが、今回は剣状突起の約2cm下方で聴取できました(☚食道裂孔ヘルニアが改善した可能性↗)。
 

・10診目来院時、

胸やけは無く、ゲップも食後に生じるくらいで、ほぼ解消していました。
 

・14診目来院時、

胸やけやゲップなどの症状もほぼ生じなくなっており、胸骨下角の角度は約80°にまで改善していました。体重も約4kgも減っていたそうです。専門医での精査はしていませんでしたが、逆食症状が解消-安定化し、かつ食道裂孔ヘルニアも改善していると推測できたので、出来るだけ早期に専門医での精査をお勧めして、今回の集中治療を終了することにしました。






⑤     今回の症例の概説、、、
・逆流性食道炎は老若男女の誰にでも生じますが、少しやっかいなのは肥満者の方の逆流性食道炎です。その様な方は腹部が膨満しているのでどうしても腹圧が上がりやすく、それが胃酸の逆流を助長するだけでなく、Sさんの様に食道裂孔ヘルニアの要因にもなりやすいからです(☚腹部膨満は腹圧増と胸腔内圧減の相乗効果により胃の噴門部が胸腔に脱出しやすくなる)。

 

 

 

・その様な場合は逆食の治療だけでなく、胃酸上逆とヘルニアを助長する一因である腹圧を下げる治療も並行して施術する必要があります。つまり、少しでも早く残留便を排泄させて腹部膨満(腹圧)を減弱させる整体治療も追加する必要がありました。この様なケースでは、どうしても治療期間が長引く傾向になり、Sさんの場合も正にその傾向となりました。
 

・逆に言うと、肥満者の逆食治療のケースにおいて、腹圧を下げる治療をせずに、逆食とヘルニアだけの治療をしているだけでは、どうしてもその効果発現に限界があり、なかなか逆食症状が改善しにくい事は、今までの経験からよく分かっていました。
 

・幸いSさんのケースでは、残留便排泄の効果も早期に現れ、体重が4kgほど減少し、胸骨下角(左右肋骨弓が形成する角度で、70~80°が平均値)も当初の90度から80°にまで改善していたので、かなり腹圧も軽減していたのでは、と考えられました。
 

・同時に、Sさんの逆食症状も10診目以降から14診目まで、ずっと解消していましたので、専門医での精査はしていませんでしたが、この段階で治療を終了しても良いのでは、と考え、出来るだけ早期に専門医での精査をお勧めして、今回の集中治療を終了することにしました。

 

 

 

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